前回、士心塾の英語リスニング・シャドーイングトレーニングによって、生徒たちの力がぐんぐん伸びる理由①「リテンション学習」についてお話ししました。

2つ目のテクニカル要素「リプロダクション学習」

通訳者トレーニングの基礎

今回は2つ目の、上達のテクニカルな要素を紹介します。それは、通訳者のトレーニングでも使われる「リプロダクション学習」です。

「再現・復元」する学習法

リプロダクション(reproduction)とはその名の通り、聞いた英文をそのまま自分の口でリプロダクション(復元・再現)する学習法です。リプロダクションは、リスニング力だけでなく、実はスピーキング力にも大きな効果を発揮します。

「完コピ」が生む2つの効果

スピーキング力の格段の向上

まさに、「再現、復元」という意味ですから、英文はもちろん、発音なども全て「完コピ」しなければなりませんので、スピーキング力も格段に向上するわけです。「what is your name?」と聞こえたら、「what is your name?」を完全に同じイントネーション・アクセント・速度で再現する── これが完コピです。

リスニング力も同時に向上

また、「復元、再現」するためには英文を「集中して」聞かなければなりませんので、リスニング力も同様に向上していきます。リプロダクションは、リスニングとスピーキングが完全に連動した学習法。一方を鍛えれば、もう一方も自動的に鍛えられます。

「既存の知識」が「使える力」に変わる

知識のままで終わらない

更に、既に学んだ単語や文法の知識が、実際に使えるものへと変わるトレーニングでもあります。「know」という単語を知っているだけでなく、リプロダクションを通じて何度も口に出すことで、「使える know」になります。

「知っている」と「使える」の決定的な差

日本人が英語が話せない最大の理由は、「知識」が「使える力」になっていないからです。リプロダクション学習は、この変換プロセスを強制的に作り出してくれるのです。

士心塾の教材に組み込まれている仕組み

シャドーイングはリプロダクションの応用形

士心塾で行うリスニング・シャドーイングトレーニングには、このようなテクニカルな要素がしっかりと組み込まれているのです。シャドーイングそのものが、リプロダクションの一形態(同時並行的な再現)です。

「完コピ」を子どものうちに体に染み込ませる

大人になってから完コピをやろうとしても、無意識に日本語アクセントが混ざってしまいます。子どものうちから完コピのトレーニングを積むと、英語音そのものが体に染み込みます── これが、士心塾の小学生が驚くほど美しい英語音を持つ理由の一つです。

次回は「インターリーブ学習」

4部作の3つ目へ

テクニカル要素①リテンション、②リプロダクション。次回は③インターリーブ学習について書いていきます。これらが組み合わさって初めて、士心塾の指導の本当の姿が見えてきます。

「すべての人が自分の個性を活かせる社会をつくる」── 個性を世界に伝えるためには、相手の言語で話す力が必要です。リプロダクションは、その第一歩。「完コピ」できる耳と口を持った子どもは、世界中どこでも通用します。

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