ヨーロッパやアメリカに行かれたことがある方はわかると思いますが、欧州路線というのは距離的にもアメリカ路線より時間がかかります。

福岡から大韓航空でヒースローへ

料金が安いという理由で選んだ大韓航空

当時利用したのは、福岡空港からソウルを経由し、イギリスのヒースロー空港へ向かうルートでした。この空港は国際線利用者数では2013年まで世界一の空港でした。この時利用した航空会社は大韓航空でした。なぜこのルートを選んだかと言うと、それは航空券の料金が安かったからです。

キムチの香り

韓国経由で印象に残っているのは、キムチの香りでしょうか。飛行機に乗った時にキムチのにおいを感知したのを覚えています。冗談ではなく、本当にその記憶が残っているのですから、匂いというのは大事ですね。14〜15時間くらいのフライトを経て無事ヒースロー空港へ到着します。

到着したサマースクールの環境

「度肝を抜かれた」スケール感

まずはサマースクールへ行くのですが、そこで度肝を抜かれます。学校へ到着すると、その環境と施設のスケール感に度肝を抜かれたのを覚えています。日本の私立学校とはまったく異なる規模でした。

軽井沢プリンスショッピングプラザ級の敷地

まずその敷地。皆さん、軽井沢・プリンスショッピングプラザは行ったことありますでしょうか?敷地面積 268,410㎡という広大なエリアですが、イメージはまさにこれです。建物と建物の間がゴルフ場のような青々しい緑の芝生で覆い尽くされていました。

ハリーポッター級の建物

世界各国からの留学生数百名

サマースクールは、小中高校生が集う私立の学校でした。でも日本の学校と比較しても、まあありえないサイズ感なわけです。イメージはまさに、ハリーポッターに出てくる建物のイメージです。メインの建物にはカフェテリアや寮があり、私が行った時は、全員が世界各国からの留学生で数百名いたのを覚えています。

教室は敷地内にポツンと点在

教室はこの敷地内にポツンポツンと点在しているイメージで、学生寮からそれぞれの教室まで外を歩いて向かう感じでした。その教室もビルとかではなく、10数名入るくらいの教室の小屋みたいな感じです。日本の「校舎」という概念とはまったく違いました。

シルバーウェアでの食事

箸がない世界

初めてカフェテリアに行き食事を取ろうとした際に、当然のことながら箸というものがなく、シルバーウェア(フォーク、ナイフ、スプーン)をどういう風に持って食べるのか、フォークは右手なのか左手なのか、それさえも悩みながら食事をしてたのを覚えています。

先生からの優しいひと言

とにかく初日はドキドキです。どっちの手でフォークを持ち、どっちでナイフを持ち、などもわからず、おどおどしていたのだと思います。先生の一人が近寄ってきて、「使いやすいように使えばいいんだよ」と話しかけてくれたことは、今でもしっかりと覚えています。異文化に放り込まれた時、こうした小さな優しさが、どれほど心を救うか。

1週間のホームシック

スマホもインターネットもガラケーもない時代

とにかく異文化、日本人が全くいない世界に突如入り、現在のようにスマホがあるわけでなく、インターネットがあるわけでもなく、ガラケーさえもない環境だったので、最初の一週間はそれはそれはホームシックにかかりました。

「日本人と接しない生活」が英語を伸ばした

でも、結果この日本人と接することのない生活を送れたおかげで、半年足らずでかなりの英語力を身につけることができたのは、本当に良かったと思っています。これが、後年「アメリカで日本人が多い環境を選ぶと英語が伸びない」という持論につながる原体験でした。

続編へ── 良い思い出と悩む思い出

サマースクールでの様々なレクリエーション

このサマースクールは夏休みの間の短期間でしたが、様々なレクリエーションも行われていました。これが、後の「ダンスパーティー事件」や「ホームステイ家出事件」につながっていきます。

16歳の私には大きな冒険だった

良い思い出もあれば、悩みまくる思い出もあります。16歳の私にとって、英語ができない状態で異国に投げ込まれた経験は、人生の方向を完全に変える契機になりました。これがなければ、その後のアメリカ大学留学も、現在の士心塾も、存在していなかったかもしれません。

「すべての人が自分の個性を活かせる社会をつくる」── 個性を引き出すには、時に「異文化のシャワー」が必要です。日本の枠の中だけでは見えない自分が、海外という鏡で初めて見えてくる── これが私の人生で得た最大の学びです。

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