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高校の英語の科目と履修の順序——英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲと論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ

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2026年10月15日 / 士心塾 オンライン校

高校の英語(外国語科)は、「英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ」と「論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」の6科目でできている。このうち全員が履修するのは「英語コミュニケーションⅠ」だけで、ⅡはⅠを、ⅢはⅡを履修した後に履修することが原則と定められている。「論理・表現」は、話すこと[やり取り]・話すこと[発表]・書くことの3つの領域だけを扱う科目である。英語に関する専門学科には、これとは別に「総合英語」などの科目がある。

出典:文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」本文PDF/文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)」本文PDF/日本英語検定協会「各級の審査基準」

外国語科の6つの科目

高等学校学習指導要領の総則は、各学科に共通する外国語科の科目として、次の6つを挙げている。

「英語コミュニケーションⅠ,英語コミュニケーションⅡ,英語コミュニケーションⅢ,論理・表現Ⅰ,論理・表現Ⅱ,論理・表現Ⅲ」(高等学校学習指導要領 第1章 総則)

科目扱う領域
英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ聞くこと/読むこと/話すこと[やり取り]/話すこと[発表]/書くこと の五つの領域
論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ話すこと[やり取り]/話すこと[発表]/書くこと の三つの領域

「論理・表現Ⅰ」の目標は、「話すこと[やり取り],話すこと[発表],書くことの三つの領域」別に設定する目標の実現を目指す、と書かれている。外国語科の「英語に関する各科目にわたる指導計画の作成と内容の取扱い」でも、「論理・表現Ⅰ」「論理・表現Ⅱ」「論理・表現Ⅲ」は「三つの領域」と注記されている。

全員が履修するのは「英語コミュニケーションⅠ」

総則は、全ての生徒に履修させる科目(必履修教科・科目)を定めている。外国語については、次のとおりである。

「外国語のうち「英語コミュニケーションⅠ」(英語以外の外国語を履修する場合は,学校設定科目として設ける1科目とし,その標準単位数は3単位とする。)」(高等学校学習指導要領 第1章 総則)

また総則は、生徒の実態や専門学科の特色等を考慮し、特に必要がある場合には、「数学Ⅰ」と「英語コミュニケーションⅠ」については2単位とすることができる、としている。

つまり、高校で英語を履修する生徒は必ず「英語コミュニケーションⅠ」を学ぶ。それ以外の5科目をどの学年でどれだけ履修するかは、学校の教育課程によって違う。

履修の順序の決まり

外国語科の「指導計画の作成と内容の取扱い」は、履修の順序を次のように定めている。

科目履修の順序(原則)
英語コミュニケーションⅡ「英語コミュニケーションⅠ」を履修した後に履修させる
英語コミュニケーションⅢ「英語コミュニケーションⅡ」を履修した後に履修させる
論理・表現Ⅱ「論理・表現Ⅰ」を履修した後に履修させる
論理・表現Ⅲ「論理・表現Ⅱ」を履修した後に履修させる

どれも「原則とすること」と書かれている。Ⅰ→Ⅱ→Ⅲの順に積み上げる形が基本である。

あわせて、「多様な生徒の実態に応じ,生徒の学習負担に配慮しながら,年次ごと及び科目ごとの目標を適切に定め,学校が定める卒業までの指導計画を通して十分に段階を踏みながら,外国語科の目標の実現を図るようにすること」とも定められている。

Ⅰ・Ⅱ・Ⅲで何が変わるか──「支援」の言葉

「英語コミュニケーション」の目標は、Ⅰ・Ⅱ・Ⅲで同じ形の文になっていて、「支援」の言葉が変わる。

科目目標の中の言葉
英語コミュニケーションⅠ多くの支援を活用すれば
英語コミュニケーションⅡ一定の支援を活用すれば
英語コミュニケーションⅢ支援をほとんど活用しなくても

たとえば「聞くこと」の目標は、日常的な話題や社会的な話題について、話される速さや使用される語句や文、情報量などにおいて、どれだけの支援を活用すれば(活用しなくても)聞き取れるか、という書き方になっている。科目が上がるほど、助けを借りずに英語を使えることが求められる。

「論理・表現Ⅰ」の目標にも「多くの支援を活用すれば」があり、ディベートやディスカッション、スピーチやプレゼンテーションなどの活動を通して、意見や主張などを「論理の構成や展開を工夫して」話して伝える、と書かれている。

英語に関する専門学科の科目

英語に関する学科(専門学科)には、主として専門学科において開設される教科「英語」があり、次の科目が置かれている。

科目決まり(学習指導要領)
総合英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ「総合英語Ⅱ」は「総合英語Ⅰ」又は「英語コミュニケーションⅠ」を、「総合英語Ⅲ」は「総合英語Ⅱ」を履修した後に履修させることを原則とする
ディベート・ディスカッションⅠ・Ⅱ「ディベート・ディスカッションⅡ」は「ディベート・ディスカッションⅠ」を履修した後に履修させることを原則とする
エッセイライティングⅠ・Ⅱ「エッセイライティングⅡ」は「エッセイライティングⅠ」を履修した後に履修させることを原則とする

また、「英語に関する学科においては,「総合英語Ⅰ」及び「ディベート・ディスカッションⅠ」を原則として,全ての生徒に履修させること」と定められている。

中学校とのつながり

中学校の英語も、聞くこと・読むこと・話すこと[やり取り]・話すこと[発表]・書くことの五つの領域で目標が立てられている。高校の「英語コミュニケーション」はこの五つの領域を引き継ぎ、「論理・表現」は話すことと書くことの三つの領域を扱う科目になっている。

英検の各級の審査基準でも、2級は「社会性のある内容」、準1級は「社会性の高い」話題と書かれており、高校の目標にある「社会的な話題」と言葉が重なる。

科目表を見るときに(当社の考え方)

ここからは当社の考え方になる。学習指導要領の決まりを踏まえると、高校の時間割や科目表を見るときは、次の点を確かめるとよいと考えている。

  • 「英語コミュニケーションⅠ」は全員が学ぶ。そのうえで、何年生で「論理・表現」を何単位履修するかは学校ごとに違うので、学校の教育課程で確かめる。
  • Ⅰ→Ⅱ→Ⅲは積み上げなので、Ⅰの内容が分からないまま進まない。分からない所はⅠのうちに埋める。
  • 「論理・表現」は話すことと書くことの科目である。英作文や英語で意見を述べる練習は、この科目の授業と同じ方向の練習になる。
  • 科目が上がるほど「支援をほとんど活用しなくても」に近づく。家でも、辞書や日本語訳に頼らずに英語を聞いたり読んだりする時間を少しずつ増やす。

士心塾では

士心塾オンライン校では、英検5級から準1級までの単語・例文(10,160語)を、音声つきの教材として公開している。高校の科目で扱う社会的な話題に向けて、2級・準1級の単語と例文を音声で確かめられるようにしている。英検の単語と例文の教材はこちら。

井本一志(士心塾 代表・CCN ENGLISH)

英検 準2級・2級の1対1オンライン個別を、代表自身が担当。受験日を先に決めてから学習を組み立てる方法で、小学生から高校生までの合格記録を6年分積み上げてきた。著書1冊。

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