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中学校の英語の「聞くこと」の目標は、3つの場面で書かれている。日常的な話題で「必要な情報を聞き取る」こと、日常的な話題で「話の概要を捉える」こと、社会的な話題で「短い説明の要点を捉える」ことである。どれも「はっきりと話されれば」という条件がついている。文部科学省の解説は、聞く力は「自然な口調」の英語に慣れることで伸ばすと説明している。
出典:文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)」本文PDF/文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語編」
学習指導要領の目標の文
中学校学習指導要領の外国語科(英語)は、「聞くこと」の目標を次の3つで示している。
| 記号 | 学習指導要領の文(一部) |
|---|---|
| ア | はっきりと話されれば,日常的な話題について,必要な情報を聞き取ることができるようにする。 |
| イ | はっきりと話されれば,日常的な話題について,話の概要を捉えることができるようにする。 |
| ウ | はっきりと話されれば,社会的な話題について,短い説明の要点を捉えることができるようにする。 |
ア・イ・ウの違いは、聞いて何を取り出すかにある。アは「必要な情報」を、イは「話の概要」を、ウは「短い説明の要点」を捉える。ウだけは「社会的な話題」で、身の回りの話より少し広い話題が対象になる。
「はっきりと話されれば」とは
3つの目標には、どれも「はっきりと話されれば」という言葉がある。解説は、聞くことの指導では「自然な口調」の英語に触れさせることが大切だと説明している。「自然な口調」の英語とは、正しい強勢やイントネーション、区切りを伴って自然な速さで話される英語のことである、と解説は書いている。
一方で解説は、生徒の状況に応じて音声の速さを変えることは、理解させるための一つの方法だとしている。ただし、教師が極端に遅く話すのではなく、初めからできるだけ自然な口調の英語を用いるよう留意する、とも書いている。
解説は、そのために「ICTを利用したりネイティブ・スピーカーの協力を得たりして,なるべく自然な口調で話される音声に触れさせ,慣れさせることが大切」だとしている。
小学校からのつながり
中学校の聞く力は、小学校で慣れ親しんだ音声の上に積み上がる。学習指導要領の「音声」の項目では、中学校段階で、音声で十分に慣れ親しんでいない表現や文でも、音の変化に関する知識を聞くことや話すことの言語活動で活用できるように指導する、と書かれている。
つまり、「聞く」は小学校の「慣れ親しみ」から、中学校の「情報を取り出す」「概要や要点を捉える」へと、取り出すものが増えていく。
3つの目標を、家で練習するとき(当社の考え方)
ここからは当社の考え方になる。学習指導要領の3つの目標を踏まえると、家庭では次のように練習できると考えている。
- ア(必要な情報):短い音声を1回聞き、「何時」「どこ」「誰」など、聞きたい情報を1つ決めてから聞く。聞けた情報を日本語で言えるかを確かめる。
- イ(概要):音声を全部理解しようとせず、「何についての話か」を一言で言う練習をする。
- ウ(要点):説明の音声を聞いたあと、「一番言いたいことは何か」を1文で言う。日本語でよい。
- どれも、速さを変えたり、同じ音声を2回聞いたりして、慣れさせる。解説が書くとおり、音声の速さを変えることは理解の一つの方法である。
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