七
宇宙の道・問い 七
冥王星はなぜ「準惑星」になったの?
いまのことば
冥王星はなぜ「準惑星」になったの?
2006年、国際天文学連合が「惑星」の定義を決めました。冥王星は、自分の軌道のまわりから、ほかの天体をなくしていません。そのため惑星ではなく、dwarf planet(日本語では「準惑星」)に分けられました。
惑星の3つの条件
2006年8月、チェコのプラハで開かれた国際天文学連合の総会で、太陽系の惑星は、次の3つをすべて満たす天体と決まりました。
- 太陽のまわりを回っている
- 十分に重く、自分の重力でほぼ球の形になっている
- 自分の軌道のまわりから、ほかの天体をなくしている
この定義で、惑星は水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星の8つになりました。
冥王星は、どこがちがったの?
冥王星は、1つめと2つめの条件は満たしますが、3つめを満たしていません。海王星より遠い領域では、1990年代から冥王星に似た天体が次々に見つかり、2005年には冥王星より大きいと考えられる天体も見つかりました。冥王星は、そうした天体の仲間の代表として、dwarf planetと決められたのです。
冥王星は、ほかの惑星とくらべて軌道が17度もかたむいていて、半径は1195キロメートルと、水星の半分以下しかありません。
dwarf planetの日本語名について、日本学術会議の委員会は2007年、「準惑星」と書くことを勧めました。ただし同時に、当面のあいだは学校教育をはじめ社会一般では、この用語を積極的には使わないよう勧めています。
考えてみよう
- 問一太陽系の8つの惑星を、太陽に近い順に言えるか、ためしてみましょう。
- 問二決まりがあとから変わることは、ほかにどんな場面であるでしょう。
- 問三あなたなら、冥王星を何と呼びたいですか。理由もいっしょに考えてみましょう。
答えはひとつではありません。おうちの人と話しながら考えるのも、よい学び方です。
豆知識——「惑星」ということばは、もともと、夜空をさまようように動いて見える光の点を「惑う星」と呼んだことから来ています。
この記事について
2006年の国際天文学連合の惑星の定義、惑星が8つであること、冥王星がdwarf planetとされた経緯と軌道・大きさ、日本語名「準惑星」の扱いは、
国立天文台「惑星の定義とは?」によります。
本文は株式会社士心が作成したものです。