「うちの子の個性を、どう引き出せばいいですか?」

過去 5 年で 170 名超の小学生を英検合格に導いてきた現場で、保護者の皆さまから最もよく聞かれる問いです。そして、答えはいつも一つです。

結論:親ができる最も大切なことは、押し付けることではなく、環境を整え、見守ること。これが、子どもの個性と得意を引き出す出発点です。

結果が出る親には、2 つのタイプがある

多くの親子を見てきて、保護者には大きく 2 つのタイプがあると感じています。

① 環境を与えて、見守るタイプ

子どもの成長速度がどうであれ、すべてを受け入れる。「あなたはできる子」と日常的に伝え、環境を準備してあげる。子どもを認め、見守るスタンス。

② 親の理想像に、子どもを縛るタイプ

「宿題はどうなってるんだ」「勉強は何時間やったのか」「テストの点数がこれだとダメだ」──親の理想像が頭の中をぐるぐる巡り、それを子どもに浴びせてしまう。

実は、私自身を振り返ると、子どもが小学生の時は ② のタイプでした。自分の経験こそが正しいと思い込み、子どもに押し付けていたのです。

しかし子どもが中学生になる頃、教育の現場で多くの子どもたちを見ているうちに、私の考えに変化が訪れました。① のスタンスの方が、子どもは圧倒的にのびのびと学び、突出した能力を見せる。この事例を、いくつも目にするようになったのです。

なぜ「環境を整える」関わり方が機能するのか

「あなたはできる子」と伝え、環境を準備し、見守る。これだけで、子どもには次のような変化が起こります。

これは、会社経営の成功理論とまったく同じです。どんなにスタッフが良い意見を出しても、上長にそれを受け入れる器がなければ事業は回りません。逆に上長がスタッフのチャレンジを後押しする器を持てば、挑戦数が増え、結果として大成功の確率が上がる。

親子関係も、これと同じ構造を持っているのです。

現場で起きていること──英検 5 級から 3 級まで、1 年で合格した子

士心塾の現場では、こんな子もいました。英語を始めてわずか 1 年以内に、英検 5 級から 3 級まで合格してしまった、一般的な意味での「学習スピードが早く、できてしまう子」。

先生が多くを語らずとも、自ら取り組み、習得していく。環境さえ与えれば、どれだけでも伸びていく素質を持っていた子です。

その背景には、保護者の方が「子どもにどう接するべきか」を真剣に考え、見守るスタンスを選んだ、という裏側がありました。

「つい口出ししたくなってしまいますが、本人に任せていいのかも知れません」── 小 6 入塾、中 1 で英検 3 級合格、準 2 級挑戦中のお子さまの保護者の言葉

「押し付ける」と「環境を整える」の本質的な違い

ここで、ご自身に問いかけてみてください。

答えは明白だと思います。

そして、私たち親も、かつては子どもでした。自分が嫌だと感じた関わり方を、自分の子どもに繰り返してはいないか── ここに、子育ての本質があると私は考えています。

今日からできる、3 つの一歩:
  • ① 「あなたはできる子」と毎日 1 回、伝える
  • ② 結果ではなく「挑戦した行為」を認める
  • ③ 口出ししたくなった時、3 秒だけ我慢して、子どもの様子を見る
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本記事は著書の第 1 章を元に、現場の事例と組み合わせて再構成したものです。書籍では「個性を引き出す関わり方」「結果を出す学習法」「大人の心構え」まで体系的にお伝えしています。

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