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英検IBAは、学校や教育委員会が団体で実施する、英検の問題を使った英語力の測定テストである。英検とは別のテストで、合格・不合格を決める試験ではない。結果は英検CSEスコアや「英検級レベル」で返ってくるため、英検を受ける前に、どの級が目安になるかを確かめる材料になる。個人では申し込めず、学校などの団体が実施する。
出典:日本英語検定協会「英検IBA・英検プレテスト」/日本英語検定協会「検定・テストの特徴と比較」/日本英語検定協会「英検CSEスコア」/日本英語検定協会「学校・教育関係の方向け情報(英検)」
英検IBAとは何か
日本英語検定協会は、英検IBAを次のように説明している。
「英検の良質な問題を利用して構成されたテストです。」「総合的な英語力の測定ができるユニバーサルな指標『CSEスコア』を導入し、使いやすく、低価格で、充実したフィードバックが魅力です。」(日本英語検定協会「検定・テストの特徴と比較」)
使い道については、「学習成果の確認や目標設定、英検級レベルの確認等」に使えるとしたうえで、「大学では入学者のクラス分け等に、中学校・高等学校では生徒の英語能力測定や、英検を受ける前の模擬試験としてもご活用いただいております」と書いている。
つまり、英検IBAは英検の「級」を取るための試験ではなく、いまの英語力を英検と同じ物差し(CSEスコア)で測るためのテストである。お子さんが学校で「英検IBA」を受けてきた場合、それは英検の合否とは関係のない、学校単位の測定だと考えてよい。
誰が、どこで受けるのか
英検IBAは、個人が申し込むテストではない。協会は実施日程を「団体様にて設定の上ご実施」としており、申込条件を次のように定めている。
| 項目 | 協会の説明 |
|---|---|
| 実施日程 | 団体様にて設定の上ご実施 |
| 申込条件 | RL(リーディング・リスニング)は30名以上の団体様、WS(ライティング・スピーキング)とRLWS(4技能)は40名以上の団体様 |
| 申込方法 | 英検IBA専用ウェブサイトの申込フォーム |
また協会は、「2023年4月より、学校・教育委員会向けの英検IBAと学習塾向けの英検プレテストに分かれました」と案内している。学校や教育委員会で実施するのが英検IBA、学習塾や英会話教室で実施するのが英検プレテストである。英検プレテストについて協会は、実際の英検と同様の「英検級レベル」「CEFRレベル」「CSEスコア」という指標で結果が示されるテストだと説明している。
テストの種類と時間
英検IBAには、測る技能の組み合わせで3つの形がある。
| 形 | 測る技能 |
|---|---|
| 2技能テスト(RL) | リーディング・リスニング |
| 2技能テスト(WS) | ライティング・スピーキング |
| 4技能テスト(RLWS) | リーディング・リスニング・ライティング・スピーキング |
RLの試験時間は45分(リーディング25分・リスニング20分、テストA〜E共通)である。協会のCSEスコアのページでも、英検IBAは「45分間、500円で、手軽に利用できる」と紹介されている。受験料(税込)は、RLが従来版・オンライン版共通で500円と示されている。
受け方には、紙で受ける「従来版」と、1人1台端末等で問題を見て解答する「オンライン版」がある。協会は、より安価な受験料で1人1台端末等を利用して受験する「オンライン版」もある、と案内している。
テストレベルと英検級の目安
英検IBAでは、生徒の学習到達目標や習熟度に合わせて、受けるテストのレベル(難易度)を選ぶ。協会は「テストレベルは英検級に準じております」として、RLの英検級の目安を次のように示している。
| テストレベル(RL) | 英検級の目安 |
|---|---|
| テストA | 準1級・2級 |
| テストB | 2級〜3級 |
| テストC | 準2級プラス〜4級 |
| テストD | 3級〜5級 |
| テストE | 4級・5級 |
同じ学校の中でも、学年や習熟度によって受けるテストレベルが違うことがある。お子さんがどのテストを受けたかは、学校から返ってきた結果で確かめられる。
成績表に何が出るか
協会のCSEスコアのページは、英検IBAの成績表について次のように書いている。
「成績表には総合スコア、Readingスコア、Listeningスコアと、英検級レベル判定(一次試験のみ)が表示されます。」(日本英語検定協会「英検CSEスコア」)
続けて協会は、英語力を的確に把握でき、英検の受験級を決めるときの目安にもなる、としている。また、複数回受験すると過去の結果も表示されるので、学習効果の推移もひと目で把握できる、と説明している。
ここで注意したいのは「英検級レベル判定(一次試験のみ)」という書き方である。英検IBAで「3級レベル」と出ても、それは英検3級に合格したという意味ではなく、資格にもならない。英検の級は、英検そのものを受けて合格して初めて得られる。
英検と英検IBAの違い
| 比べる点 | 英検 / 英検IBA |
|---|---|
| 合否と資格 | 英検は合否があり、合格すれば級の資格になる/英検IBAは合否なし・資格にならない |
| 申込み | 英検は個人でも申し込める/英検IBAは学校・教育委員会などの団体だけ |
| 結果の物差し | どちらも英検CSEスコア |
| 使い道 | 英検は資格・入試などで使う/英検IBAは英語力の測定・英検の受験級を決める目安・模擬試験 |
英検の合格証明書や英検CSEスコア証明書は、英検を受けた人に発行されるものである。入試などで英検の資格を使うときは、英検IBAの結果ではなく、英検そのものの結果が必要になる。どの証明が求められているかは、出願先の募集要項でご確認ください。
学校で英検IBAを受けたら(当社の考え方)
ここからは当社の考え方になる。協会の説明を踏まえると、学校で英検IBAを受けた結果は、次のように使うとよいと考えている。
- 「英検級レベル」は、次に英検で受ける級を選ぶ材料にする。レベル判定の級をそのまま受けるか、1つ下から確実に取るかは、受験日までの時間で決める。
- リーディングとリスニングのスコアを見比べる。どちらかが低ければ、英検の勉強ではその技能から手をつける。
- 2回以上受けたら、前の結果と比べる。同じCSEスコアの物差しなので、伸びが数字で見える。
- 英検IBAの結果は資格ではない。入試などで使う予定があるなら、英検そのものの受験日を早めに決める。
士心塾では
士心塾オンライン校では、英検5級から準1級までの単語・例文(10,160語)を、音声つきの教材として公開している。英検IBAの「英検級レベル」で次の級が見えたときに、その級の単語から確かめられるようにしている。英検の単語と例文の教材はこちら。
