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英検の成績表には、合否のほかに、技能ごとの「英検CSEスコア」、合格ラインまでの距離を示す「英検バンド」、そして「CEFR」のレベルが載っている。合否だけを見て終わらせず、どの技能が合格基準スコアに対してどこにあるかを見ると、次の回までに何を練習すればよいかが分かる。この記事では、日本英語検定協会の説明にそって、成績表の数字を1つずつ読み解く。
出典:日本英語検定協会「英検CSEスコア」/日本英語検定協会「試験結果・解答」/日本英語検定協会「合格証明書」/日本英語検定協会「英検CSEスコア証明書」
成績表に載っているもの(全体像)
協会は、英検の成績表について次のように説明している。
「英検の成績表では、5級~1級のすべての級で、合否に加えて、英検CSEスコアが表示されます。各級で技能別に英検CSEスコアの満点を設定しています。」(日本英語検定協会「英検CSEスコア」)
表示される技能は級によって違う。5級・4級はリーディング・リスニングとスピーキングテストの3技能、3級〜1級はライティングも含めた全4技能のスコアとトータルスコアが表示される。
| 成績表の項目 | 何が分かるか |
|---|---|
| 合否 | その級(一次試験・二次試験)に合格したかどうか |
| 技能別の英検CSEスコア | リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングそれぞれの点 |
| 英検バンド | 合格基準スコアから、上か下に何段離れているか |
| CEFR | 国際的な6段階(A1〜C2)のどこにあたるか |
英検CSEスコアそのものについて、協会は「ユニバーサルなスコア尺度CSE(Common Scale for English) を英検の各級で表記したもの」と説明している。級が違っても同じ尺度なので、前の回や別の級と比べられる。
協会は成績表の見本として、英検(従来型)の一次試験・二次試験の個人成績表と、英検S-CBTの個人成績表(いずれも2級)を示しており、「成績表は2022年度以降のものです」と注記している。
合否はどう決まるか
合否の決め方について、協会は次のように書いている。
「各技能の正答数をもとに技能別スコア(英検CSEスコア)を算出し、合格基準スコア(英検CSEスコア)に達した方は、合格と判定されます。」(日本英語検定協会「英検CSEスコア」)
一次試験は、リーディング・リスニング・ライティングの3技能(4級以下はリーディングとリスニングの2技能)の技能別スコアを合わせた点で合否が決まる。二次試験はスピーキングのスコアだけで決まる。そして協会は、「各級の合格基準スコア(英検CSEスコア)は変動しません」としている。
つまり、成績表で見るべきなのは「何問正解したか」より、「合わせたスコアが合格基準スコアに届いたか」である。正答数からスコアへの換算は協会が行うため、成績表のスコアをそのまま見ればよい。
各級の合格基準スコア
協会が公開している合格基準スコア(英検CSEスコア)は、次のとおりである。
| 級 | 一次試験 / 二次試験(スピーキングテスト) |
|---|---|
| 1級 | 2028 / 602 |
| 準1級 | 1792 / 512 |
| 2級 | 1520 / 460 |
| 準2級プラス | 1402 / 427 |
| 準2級 | 1322 / 406 |
| 3級 | 1103 / 353 |
| 4級 | 622 / 324(スピーキングテスト) |
| 5級 | 419 / 266(スピーキングテスト) |
4級・5級については、協会は「英検4級・5級の級認定は、従来通り、リーディングとリスニングの一次試験の合否のみで判定します」と書いている。4級・5級のスピーキングテストは、一次試験の合否に関係なく受けられるテストで、級の認定には影響しない。
英検バンドの読み方(+1、−2 とは)
成績表でいちばん分かりにくいのが「英検バンド」である。協会は次のように説明している。
「英検バンドは一次試験・二次試験両方の成績表に表示されます。各級の一次試験・二次試験の合格基準スコア(英検CSEスコア)を起点とし、スコアを25点刻みに区切ったものです。」(日本英語検定協会「英検CSEスコア」)
合格基準スコアを上回る1つ目のバンドが「+1」、その上が「+2」になる。下回った場合は、数字の前に「−」がつく。つまり、+なら合格ラインより上、−なら下で、数字が大きいほど合格ラインから離れている。協会は、英検バンドによって、スコアだけでは実感しづらい「合格ラインまでの距離」が分かりやすくなる、としている。
協会が示している例は、英検2級の一次試験である。
「英検2級の一次試験を受験し、一次試験の合計スコアが1575の場合。」この場合、英検2級一次試験合格から「+3」のバンドに位置していて、比較的余裕を持って合格したことが分かる、と協会は説明している。2級の一次試験の合格基準スコアは1520なので、1575はそこから55点上にある。25点刻みで数えて3つ目の段にあたる、ということである。
協会の記載例では、英検バンドは「受験級:G2」「距離:+3」のように、受験級と距離の組み合わせで示されている。
CEFRのレベル(世界基準でどこにいるか)
成績表には、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)のレベルも載っている。協会は次のように説明している。
「英検の成績表では、全4技能の技能別スコアを足し合わせた『4技能総合スコア』に基づいて、『4技能総合CEFR』を表示します。また、2022年度以降は、技能別スコアに基づいて、技能別の『CEFRレベル』を表示します。」(日本英語検定協会「英検CSEスコア」)
CEFRは、外国語の熟達度をA1、A2、B1、B2、C1、C2の6段階(C2が最高)に分け、それぞれ「その言語を使って具体的に何ができるか」で示す枠組みで、2001年に欧州評議会が公開したものである。英検の級が違っても同じ物差しで比べられるので、級をまたいで自分の位置を確かめるときに使える。
結果はどこで見るか
合否の結果は、協会の「受験者マイページ」で見られる。協会は、2023年10月10日から受験者マイページの閲覧には生涯学習アカウントの登録・ログインが必要になった、と案内している。6年以内の受験履歴も、受験者マイページで確かめられる。
2026年度第2回検定の一次試験の合否結果閲覧は、10月26日(月)に始まる、と協会は案内している。閲覧できる日時は級や日程によって違うため、協会の「ウェブ合否閲覧開始日のご案内」でご確認ください。
また、1級〜3級の一次試験に合格して、二次試験を欠席または不合格になった場合は、次回以降の申込み時に一次試験免除を申請すれば、二次試験から受けられる。
この一次試験免除の資格は、英検S-CBTでも使える。ただし協会は、英検(従来型)の一次試験免除資格は二次試験のウェブ合否公開日の11:00以降に発生する、と書いている。二次試験を欠席した場合も、欠席した時点では資格は発生しない。それより前には、英検S-CBTの申込みで一次試験免除を申請できないので、日付に注意したい。
合格を証明する正式な書類としては「合格証明書」が、英検CSEスコアを証明する書類としては「英検CSEスコア証明書」があり、それぞれのデジタル版(デジタル証明書)も用意されている。協会によると、英検CSEスコア証明書は、合格・不合格を問わず、2014年度以降に英検を受験した人のCSEスコアの証明に使える。また、2016年度以降の合格者には、合格時に英検CSEスコアを記載した合格証明書が無料で届けられている。入試や就職で使うときは、どちらの証明が求められているかを先に確かめる。
成績表を次の練習にどう使うか(当社の考え方)
ここからは当社の考え方になる。協会の説明を踏まえると、成績表は次の順で見ると、次の回の練習につなげやすいと考えている。
- まず英検バンドを見る。+か−か、数字はいくつか。合格・不合格の結果より先に、合格ラインまでの距離をつかむ。
- 次に技能別のスコアを並べて見る。一次試験は技能を合わせた点で合否が決まるので、どの技能が全体を引き下げているかを探す。
- 合格していても英検バンドが+1なら、合格ラインのすぐ上である。次の級に進む前に、低い技能を確かめておく。
- 不合格でも−1なら、合格ラインまであと1段である。同じ級をもう一度受ける場合は、スコアがいちばん低い技能から手をつける。
- 成績表は捨てずに取っておく。同じ物差し(英検CSEスコア)なので、前の回と比べると伸びが見える。
士心塾では
士心塾オンライン校では、英検5級から準1級までの単語・例文(10,160語)を、音声つきの教材として公開している。成績表で語彙やリスニングの点が低かったときに、級ごとの単語を音声で聞き直し、テストで確かめられるようにしている。英検の単語と例文の教材はこちら。
