小学生から中学生というのは、子育て経験者に言わせるとあっという間に過ぎ去る時間です。一概に小中学生と言っても、幼稚園・保育園生、小学1年生〜2年生、3年生〜4年生、5年生〜6年生、中学1年生〜3年生、大きく5つのフェーズに分けられるのです。
小さい頃は、「子供が英語を話せるように学ばせてあげたい」と考えていたと思ったら、あっという間に小学校高学年になってしまい・・なんていう話は良く聞きます。
今回は、それぞれの学年フェーズでどのような事を考えながら塾選びをしていけば良いのかをご紹介します。
小学校・中学校における5つの教育フェーズの変化とおすすめ塾タイプ
将来は英語を使ってグローバルで活躍してほしい!と願う保護者は少なくないはずです。ただそうは言っても、日本の教育システムでは受験というものが付き纏います。
今回ご紹介する内容は「将来英語を仕事で使えるようになる」というものを前提にした話ではなく、「英語力を身につけ受験戦争に勝ち抜いていく」ことを前提にした内容で紹介していきます。
幼稚園・保育園生の英語の学び方
まだ日本語もひらがながやっと読めるような幼稚園・保育園生のフェーズでは、間違いなく英語が非日常ではなく、日常的な感覚を持って楽しいと思えるような環境を提供するのが良いでしょう。
例えば幼稚園・保育園でも英語の時間が定期的に設けられている環境があれば最高です。また、夕方以降に通う英語は、楽しさを優先した英会話スクールが良いのではないでしょうか。
この年代の時期に、英語は日常的に当たり前に存在する言語であり、さらに英語が楽しいというイメージが付く事によって、小学生のフェーズに入ったときの英語に対する考え方が大きく変わってきます。
従って、この時期におすすめするのは間違いなく、楽しい英会話集団塾となります。
小学1年生〜2年生の英語の学び方
英語というものが日常的に存在し、英語に対する抵抗が全くない子たちが小学生へと進級してきました。
今までの習い事では、楽しさ最優先の英語教育でしたが、ここから少しずつお勉強の英語要素を加えていきます。しかしいきなり英文法などを持ち出すと、それこそ英語に対する抵抗ができてしまい逆効果です。
そこで非常におすすめなのが、英語リスニングとシャドーイングのトレーニングです。今までは日常の英語や簡単な会話英語、音楽やダンス要素を伴った英語に触れてきている子たちですので、耳に入る英語はさほど抵抗はない状況です。
ここで耳に入れるリスニング要素だけでなく、口から同じように真似ていくシャドーイングのトレーニングを入れていくのです。
しかもここで使う英語は、必ずネイティブの英語です。スピードはもちろん自然な速さ。これをシャドーイングします。
更に、使っている英文は、中学校から学ぶ英文法要素を含んだ英文。英文法の学習などはしませんが、自然と耳に入れて口に出すトレーニングを、この小学1年生〜2年生でスタートするのです。
更にこの時期に、小学校で学んでいく英単語の書く練習もスタートしていきます。日本語のひらがなやカタカナの読み書きと同じタイミングで、英語の読み書きも進めていくのがこの時期のポイントです。
ではこの時期におすすめする塾とはどのような塾かというと、リスニング・シャドーイングと中学英文法の基礎を習得できるようなコースを持っているような集団塾です。
小学3年生〜4年生の英語の学び方
小学3年生〜4年生になってきますと、保護者の頭には英検という2文字が浮かび出します。実際に英検は小学低学年でも合格者は多く、十分合格していくことが可能です。
小学1年生〜2年生でリスニング・シャドーイングをやっている子たちは尚更なのですが、仮に小学3年生〜4年生で初めて英語を習いだす子たちでも、半年もあれば十分英検5級に合格可能です。
この時期に押さえておく重要な部分は、耳に入ってきた英語が、文字になっている英語を目で見たときに、紐付けることができるかどうか、となります。
実は早くから英語に接していると、耳からの情報と目からの情報が紐づく時期が早くなります。
想像してみてください。大人でも同じことが言えるのですが、まったく勉強したことがない、韓国語(ハングル文字)を読めと言われても読めませんよね?
文字を読めるということは、非常に大きなアドバンテージになります。早くから読める事により、英語への抵抗が小さくなるだけでなく、どんどん成長のスピードを加速させます。
年長さんでも、小学1年生、2年生でも、英語が読めるようになってきた子たちは、小学5年生で初めて英語を学び出した子たちと変わらずに英検に合格していくのです。
この時期の重要なポイントは、耳から入る英語と読み書きする英語がしっかり紐付けされるようなトレーニングができるかどうかになります。
このタイミングでは、多くの塾で問題が起こってきます。それは何かと言いますと、英語の個人差が激しくなってくる、という事です。
こうなってきますと、もはや同じ3年生、4年生でも、集団授業で同じ内容をカバーしてく授業は不向きになってきます。
ではこの時期におすすめする塾とはどのような塾かというと、集団と個別を両方対応しているような塾になります。
多少なりとも幼少から英語教育を受けさせていたなら、もはや集団は不向きで、個別対応を求めざるを得なくなってくるからです。
小学5年生〜6年生の英語の学び方
小学5年生〜6年生になってきますと、保護者の頭には中学受験であったり、中学の定期テストという文字が浮かび上がってきます。
小学3年生〜4年生から英検受験をしているような生徒さんであれば、5年生〜6年生は完全に中学英文法を学んでいくフェーズに入ります。
英検は英検の合格の仕方が存在し、英文法というものは完全にマスターしなくても合格していくことができます。したがって、英検の学習と中学3年間で網羅しないといけない文法要素を同時に学んでいくというのは、非常に効果的です。これにより英検と中学の準備が同時に進んでいくのです。
中学の文法要素というのは、be動詞、一般動詞、助動詞、形容詞、冠詞、名詞・代名詞の複数形、副詞、疑問詞、命令文、前置詞、接続詞、現在進行形、過去形、未来形、第1文型~第5文型、不定詞、動名詞、比較、受動態、否定疑問文、付加疑問文、現在完了形、間接疑問文、分詞、関係代名詞、仮定法・・・。ざっと書き出してもこれだけあります。
これらの学びを小学生からスタートしていく事で、中学に進級した時に、定期テストなど、全く心配ないレベルまで押し上げることができるのです。
従ってこの時期に押さえておく重要な部分は、上記英文法要素の学習をある程度小学生で行なっておく事です。
ではこの時期におすすめする塾とはどのような塾かというと、個別の能力をしっかり把握してもらい、そのレベル応じて必要なカリキュラムを提供してもらえるような学習塾ではないでしょうか。
中学1年生〜3年生の英語の学び方
中学生に入る時点である程度中学英語を網羅している子たちは、中学生の間に英検準2級や2級を目指します。まさに高校英語の学習をするわけです。当然高校の定期テストレベルや共通テストレベルの学習へ進んでいきます。
では中2〜中3で出遅れている子たちはどうかというと、これがまた深刻です。中学では勉強に部活に大忙しです。もちろん勉強しなければならないのは英語だけではありません。
とにかく苦手な部分をいち早く洗い出し、そこを徹底的に短期間で克服していく必要が出てくるからです。
時間は限られています。
では遅れをとっている子たちはどのような塾選びをすべきかというと、受験情報に詳しい進学塾と苦手部分を短期間で克服できるサポートをしてくれる個別指導塾になります。
そして最も大事なことは、あっちもこっちもと幅を広げすぎないこと。結局全てが中途半端に終わってしまいます。
一方で順調に進んでいる前者の場合は、間違いなく英語専門塾がおすすめです。もはや一般的な進学塾の指導内容ではなく、その域を超えてくる専門内容を提供している塾を選ぶことで、高校生活並びに大学受験へと繋がっていきます。
結論は子どものフェーズに合わせて環境を変えてあげること
結局のところ、子どもの成長フェーズに合わせて、どのような学習環境がベストなのかを保護者がしっかりと理解し、提供していくことが、子どもたちにスムーズな成長を与えます。
士心塾では小学低学年から始める、耳と口を鍛えるシャドーイングトレーニングから、小学生で英検5級4級3級まで合格していく英検学習、そして中学英文法から高校受験英語、そして大学受験を見据えた英語まで、幅広く対応しています。
また、集団授業の中に個別授業を組み入れたハイブリッドのスタイルを持ち、個別カリキュラムで一人一人の成長を管理しています。
子どもの英語能力を引き出し、さらに伸ばしたい方はぜひ一度、士心塾へご相談ください。