六
深海の道・問い 六
太陽の光がなくても、生きものは生きられるの?
いまのことば
太陽の光がなくても、生きものは生きられるの?
生きられます。光の届かない深海底には、太陽のエネルギーにほとんど頼らない生きものがいます。熱水にふくまれる硫化水素やメタンをエネルギーに変える「化学合成細菌」に支えられたしくみで、「化学合成生態系」と呼ばれています。
光のかわりに、化学のエネルギー
太陽の光が届かない深海底には、太陽のエネルギーにほとんど頼らない生きものがいます。そうした生きものは、熱水にふくまれる硫化水素やメタンなどをエネルギーに変えることができる化学合成細菌に頼ってくらしています。
3つの生きものの集まり
化学合成生態系をつくる生きものの集まりには、海底から熱水がふき出す場所の熱水噴出孔生物群集、湧水生物群集、しずんだクジラの骨のまわりの鯨骨生物群集があります。
地球で最初の生命が生まれた場所は、熱水噴出孔だといわれています。熱水噴出孔の生きものを調べることは、生命の進化の道のりを明らかにするだけでなく、地球の外の生命の可能性をさぐる手がかりにもなります。
考えてみよう
- 問一あなたが食べたものをさかのぼると、太陽の光につながりますか。1つ選んでたどってみましょう。
- 問二しずんだクジラの骨のまわりに、なぜ生きものが集まるのでしょう。
- 問三地球の外で生命をさがすとき、深海の研究はどう役立つと思いますか。
答えはひとつではありません。おうちの人と話しながら考えるのも、よい学び方です。
豆知識——海底の熱水噴出孔は、1977年にアメリカの潜水調査船によってはじめて観察されました。ふき出す熱水は200〜400℃にもなります。