📖 GUIDE 19 / 応用ガイド

読書感想文を、もう1枚ふくらませる書き方

👤 小学生・中学生・保護者小学生・中学生・保護者
📂 基本ガイド

📌 このページでわかること

分量が足りないのは、材料が足りないから

原稿用紙が余ってしまうとき、多くの場合、字数が足りないのではなく、書く材料が足りていません。

同じことを言い方を変えてくり返すと、読み手には水増しに見えます。そうではなく、新しい材料を足します。材料は、本の中と自分の中の両方にあります。

広げ方1:もう一つの場面を足す

心に残った場面を1つだけ書いている場合、もう1つ足します。

2つの場面を選ぶときは、できるだけ性質の違うものにします。

2つを並べると、「はじめはこうだった主人公が、最後にはこう変わった」という書き方ができます。これは1つの場面だけでは書けません。

広げ方2:自分の経験を足す

心に残った場面について、自分の経験を思い出します。

自分の経験は、他の誰にも書けない材料です。ここを足すと、感想文が自分だけの文章になります。

悪い例: 主人公は勇気があると思いました。私も勇気を出したいと思いました。

良い例: 主人公は、こわいと思いながらも前に出ました。私は去年の発表会で、手をあげようとしてやめたことがあります。あのとき前に出ていたら、主人公と同じ気持ちを味わえたのかもしれません。

広げ方3:他の登場人物から見る

主人公のことだけを書いている場合、別の登場人物に目を向けます。

物語は主人公だけで動いているわけではありません。別の人物の側から見ると、新しい気づきが出てきます。

広げ方4:読む前と読んだ後を比べる

本を読む前に思っていたことと、読んだ後で変わったことを書きます。

「読む前は〇〇だと思っていたが、読んだ後は〇〇と思うようになった」という形は、そのまま結びの部分に使えます。

書き足す場所を選ぶ

書き足すときは、最後に付け加えるのではなく、内容に合う場所に入れます。

最後にまとめて足すと、話が行ったり来たりして読みにくくなります。

仕上げに確認すること

書き足したあと、通して読み返します。

分量を増やそうとして、あらすじを書き足してしまうことがあります。あらすじが増えると、感想文ではなく本の紹介になります。増やすのは、感じたことと自分の経験のほうです。

よくある質問

Q. どうしても書くことが思いつきません。 A. もう一度、本の中で線を引きたくなるところを探してみてください。すでに読んだ本でも、探しながら読み返すと、最初に気づかなかったところが見つかります。

Q. 自分の経験がない場合はどうしますか。 A. 直接同じ経験でなくてかまいません。似た気持ちになったことでよいのです。くやしかった、うれしかった、迷った。気持ちのほうで探します。

Q. 一文を長くして字数を増やしてもよいですか。 A. 一文が長いと読みにくくなります。文を長くするのではなく、書く材料を増やします。

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— CCN 寺子屋より

読書感想文は、文章の上手さを
競う宿題ではありません。

本を読んで心が動いたことを見つけ、自分の経験や考えとつなげ、自分の言葉で表現する練習です。

CCN 寺子屋では、読書感想文を通して、子どもたちの 考える力・言葉にする力・伝える力 を育てることを大切にしています。完成した文章の上手さよりも、考えた過程を大切にしてあげてください。

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