読書感想文、
するすると書ける9つのSTEP。
いきなり原稿用紙を前にしても止まらない。本選びから下書きまで、9つの STEP で「自分の言葉」を引き出すワークシートです。各 STEP を順に書けば、自然と読書感想文の構成が完成します。
💡 「いきなり原稿用紙」だから、書けなくなる
読書感想文が書けないのは、才能や本の選び方の問題ではありません。「いきなり完成形を書こうとするから」です。プロの作家でも、いきなり清書はできません。まずは「メモ → 構成 → 下書き → 清書」の順に進めば、自然と書けるようになります。このワークシートは、その「メモ → 構成 → 下書き」までを9つの STEP に分けたものです。
「タイトルが気になったから」「アニメ映画で見たことがあって、本ならどう書いてあるか知りたかったから」「夏休みに家族で旅行に行く飛行機の中で読めると思ったから」
本の中で「王子さまがキツネに大切なものは目に見えないと教わった場面」を読んで、私は「おばあちゃんが入院した時、毎日電話で話していたら声だけで元気がわかるようになったこと」を思い出しました。
小学生(400字×3枚 = 1,200字):①200 → ②500 → ③300 → ④200
中学生(400字×5枚 = 2,000字):①400 → ②800 → ③500 → ④300
- ☐タイトルと著者名を書いた
- ☐「あらすじだけ」になっていない
- ☐自分の経験・気持ちが書かれている
- ☐「すごい」「いい」だけで終わらせていない
- ☐段落ごとに改行している
- ☐漢字の間違い・誤字脱字を見直した
- ☐声に出して読んで、つまるところがないか確認した
👨🏫 保護者・先生・寺子屋オーナーへ — このシートの使い方
📚 ねらい(学習指導要領との関連)
「総合的な学習の時間」「国語(書くこと)」「特別活動」での活用を想定。狙いは:
- 「いきなり書く」から「メモ → 構成 → 下書き」というプロセスで書く力を育てる
- 自分の経験と本を「つなぐ」思考力を育てる(感想文で最も重要なスキル)
- 感情を言語化する語彙力を増やす
- 書く前の「準備の量」と「書きやすさ」の関係を体感する
💬 声かけ例(つまずいた子へ)
- 「選んだ理由が思い浮かばない」→「正直でいいよ。『家にあったから』も立派な理由」
- 「心に残った場面が出てこない」→「読みながらドキドキした場面・止まった場面はあった?」
- 「気持ちが『すごい』しか出てこない」→ STEP 4 の感情語チップから選ばせる
- 「自分の経験とつなげられない」→「逆に、自分の経験から本のどの場面を思い出した?」
- 「書けない・進まない」→ STEP 1〜6 を別の日に分けてやらせると一気に進む
🎯 評価のポイント(文字数より大切なこと)
- 「あらすじ」ではなく「自分の言葉」が書かれているか
- 本の場面と自分の経験が「橋渡し」されているか(STEP 5)
- 感情が具体的に表現されているか(「すごい」で終わっていないか)
- これから何をしたいか・どう変わりたいかが書かれているか
- 文字数や構成の「正しさ」よりも、「自分らしさ」を評価する
📝 ありがちな間違いと対処
- あらすじだけになる → STEP 5 の自分の経験とのつながりを必ず1段落入れさせる
- 「いい本でした」で終わる → STEP 6 の「これからしてみたいこと」を具体的に書かせる
- 場面を全部書こうとする → STEP 3 で3つに絞ることを徹底する
- 感情語のバリエーションがない → STEP 4 のヒント語を活用させる
🚀 発展課題(書けるようになった子へ)
- 同じ本で「もし主人公が自分だったら」という視点で書き直す
- 異なるジャンル(小説・伝記・科学読み物)でも同じプロセスで書く
- 家族・友達と「同じ本」を読んで感想を比べる
- 3 冊読んで「共通テーマ」で書く読書感想文に挑戦する
🏮 CCN 寺子屋の読書感想文への考え方
CCN 寺子屋では、読書感想文を「型に当てはめる作業」ではなく、「本との対話を通じて、自分の言葉を見つける機会」と捉えています。「上手な感想文」を目指すよりも、「自分の経験と本がどうつながったか」を大切にしてください。たとえ拙くても、自分の言葉で書かれた感想文は、AI には生み出せない子ども自身の宝物になります。