賀茂なすの田楽とは?
京都市の郷土料理です。賀茂なすは、直径が10cmを超える丸いかたちが特徴で、実がしまり、ずっしりと重く、煮たり炊いたりしても煮くずれしません。「ナスの女王」といえるような風格と味をもつ、京の逸品です。
| 都道府県 | 京都府 |
|---|---|
| 地方 | 近畿地方 |
| 伝わる地域 | 京都市 |
| 季節 | 夏(5月上旬から初秋) |
| 主な食材 | 賀茂なす |
一説によると、賀茂なすは、下鳥羽村の芹川で生産されていたものが、北の上賀茂に伝わって産地となったので、この名がついたとされますが、はっきりしません。上賀茂地区は、西に鴨川、東に高野川にはさまれた、肥えた扇状の土地で、「すぐき」など、ほかの伝統野菜も、むかしから生産されてきました。
賀茂なすは、1本の株にできる実の数が、ふつうのなすの半分と少なく、色がぼけやすかったり、実が割れやすかったりして、栽培がむずかしいことでも知られます。
収穫の時期は、5月上旬の夏から初秋ごろまで。地元では、夏の味覚として親しまれています。大きいものは1kgを超えますが、お店にならぶのは、250gから300gの中玉が中心です。夏になって、店先に賀茂なすが出まわると、各家庭で作られ、飲食店でも出されます。
主役は、賀茂なす。田楽みそは、みそ、酒、みりん、さとうを煮つめて作ります。白みそでも赤みそでも作れます。下の表は、農林水産省の作り方の材料を、わたしたちが分け方を変えてまとめたものです。
| 主な材料 | |
|---|---|
| 賀茂なす | 2個 |
| 白みそだれ | |
| 白みそ | 100g |
| 酒 | 大さじ2 |
| みりん | 大さじ2 |
| さとう | 大さじ1 |
| 赤みそだれ | |
| 赤みそ | 100g |
| 酒 | 大さじ2 |
| みりん | 大さじ2 |
| さとう | 大さじ5 |
賀茂なすは、油との相性がよく、身がしまっているので、じっくり火を通しても、しっかりした歯ごたえが楽しめます。輪切りにして、多めの油で、中がやわらかくなるまでじっくり焼きます。
田楽みそは、みそを、酒、みりん、さとうといっしょに、少し煮つめて作ります。焼きあがった賀茂なすの上にのせて食べます。京都の代表的な白みそでも、赤みそでもよく、両方用意すれば、味のちがいも楽しめます。みそをぬったあと、軽くあぶると、こうばしい風味になります。木の芽やごま、けしの実などをふりかけて、味や食感のアクセントにするのも好まれます。
答えはひとつではありません。おうちの人と話しながら考えるのも、よい学び方です。