芋煮とは?
芋煮は山形県の郷土料理で、県内のどこでも食べられています。里芋がとれる秋から冬によく食べられます。
| 都道府県 | 山形県 |
|---|---|
| 地方 | 東北地方 |
| 伝わる地域 | 県内全域 |
| 季節 | 秋から冬 |
| 主な食材 | 里芋、牛肉、こんにゃく、ねぎ |
河原に鍋や材料を持ちこんで、家族や友だちといっしょに作る「芋煮会」をします。運動会や地域の行事のあとに、外で作ることもあります。家で作る人も多い料理です。
山形県では、芋煮会は、お正月の会や忘年会とならぶ、年に一度の行事のひとつです。季節になると、スーパーやコンビニでも材料が売られ、鍋やまき、ござがセットになった貸し出しもふつうにあります。
基本の材料は、里芋、牛肉、こんにゃく、ねぎ。下の表は、農林水産省がのせている内陸のつくり方の材料を、わたしたちが分け方を変えてまとめたものです。
| 主な材料 | |
|---|---|
| 里芋(皮つき) | 500g |
| 板こんにゃく | 1/2枚 |
| 牛肉(バラ肉など脂身の多い部分) | 150g |
| 長ねぎ | 1本 |
| 調味料・汁 | |
| しょうゆ | 大さじ4 |
| さとう | 大さじ1・1/2 |
| 清酒(日本酒) | 大さじ3 |
| 水 | 800cc |
いちばんちがうのは、日本海がわの庄内地域。牛肉のかわりに豚肉を使い、厚揚げ、こんにゃく、ねぎを入れ、豚肉に合うようにみそ味にするのが定番です。内陸のほかの地域は、牛肉を使ったしょうゆ味です。
最上地域では山菜やきのこを入れ、置賜地域では大きめに切った木綿豆腐を入れて、かくし味にみそを使うところもあります。最近は、具が少なくなった鍋にうどんを入れてしめにしたり、カレールウを加えたりする食べ方も広まっています。
芋煮の始まりは古く、1600年代の半ばごろともいわれます。そのころ、最上川の舟の旅の終点だったといわれる中山町の長崎のあたりは、上方から酒田をとおって運ばれた荷物を受けとる場所でした。
舟が着いたことを知らせる方法がなく、船頭さんたちは、荷物を受けとる人が来るまで何日も待つことがありました。たいくつしのぎに、河原で鍋をかこんで宴会をひらいたといいます。近くに里芋の名産地の小塩という集落があり、手に入れた里芋と、荷物の棒だらを鍋で煮て食べたのが、いまの芋煮のルーツとされています。牛肉を使うようになったのは、昭和のはじめごろからといわれています。
9月の中ごろには、山形市の河川敷で「日本一の芋煮会フェスティバル」が開かれます。直径6.5mの大鍋で芋煮を作り、新品の大きなショベルカーでかき混ぜます。
旅館やホテル、飲食店でも芋煮が出され、学校給食にも出ます。そば店の「芋煮そば」や「芋煮ラーメン」、食品会社のレトルトの芋煮など、芋煮を使った商品も作られています。
答えはひとつではありません。おうちの人と話しながら考えるのも、よい学び方です。