五平餅とは?
五平餅は、長野県の木曽・伊那地域に伝わる郷土料理です。中山道をさかいにして、北は団子の形、南はわらじの形に大きく分かれ、細かく分けると10種類ほどあるといわれます。
「塩の道」にそって広まっていて、塩尻市がさかい目です。長野県の北の地域では「おやき」の文化が根づいていて、五平餅は、木曽地域と南のほうでおもに食べられています。
| 都道府県 | 長野県 |
|---|---|
| 地方 | 中部地方 |
| 伝わる地域 | 木曽地域、伊那地域、上伊那地域、下伊那地域 |
| 季節 | 一年中(むかしはお祝いやお祭りのとき) |
| 主な食材 | うるち米、みそ、くるみ |
五平餅の形には、「わらじ型」「小判型」「筒型」「団子状」などがあります。串も、あたたかくて竹やぶが多い伊那地域では竹串、木曽地域では、むかしは木曽五木の桧の串を使っていたといわれます。自然のちがいが、料理のちがいになっているのです。
いまは一年中、おやつとしても食べられていますが、むかしは、木曽でも伊那でも、五平餅は「ハレの日」の食べ物でした。お祝いごとやお祭り、お客さんをもてなすときに作られました。
上伊那は稲作が中心です。田植えが終わると、田の神さまを送る行事をして、苗を神だなにそなえ、豊作をいのりました。田植えのあとや新米の季節には「五平餅会」をひらき、大人も子どもも、みんなで作って食べます。
主な材料は、うるち米、みそ、くるみ。下の表は、農林水産省の作り方(くるみみそだれ)を、わたしたちが分け方を変えてまとめたものです。
| 主な材料 | |
|---|---|
| 米 | 4カップ |
| 竹串 | 16本 |
| 調味料・たれ(くるみみそだれ) | |
| みそ | 60g |
| くるみ | 15g |
| さとう | 80g |
| いりごま(白) | 10g |
| 酒 | 少々 |
名前の由来には、いろいろな説があります。形が神道のお祭りでそなえる「御幣」に似ているからという説、五平(または五兵衛)という人がごはんをつぶしてみそをつけて食べたからという説、約400年前に美濃の国から峠をこえて飯田へ来たおじいさんが教えた、そのおじいさんの名前が五平だったという説などです。起源ははっきりしませんが、江戸時代の中ごろには、もうあったといわれます。
作り方は、かために炊いたうるち米を半づきにし、平たい団子の形にして串にさします。コンロやいろりで両面を焼き、たれをたっぷりつけて、もう一度あぶります。大きさや形、串の長さは、地域や家によってさまざまです。
いまも家で作られ、五平餅のお店のほか、中部地方のスーパー、サービスエリア、道の駅でもよく売られています。飯田市では、4月17日を「4(シモ)1(イ)7(ナ)」の語呂合わせで「飯田・下伊那の日 五平もち記念日」として、PRしています。
答えはひとつではありません。おうちの人と話しながら考えるのも、よい学び方です。