どじょう汁とは?
香川県の中讃地域と東讃地域の一部に伝わる料理です。香川県は、うどんで有名な県。どじょう汁には、そのうどんがいっしょに入ります。
| 都道府県 | 香川県 |
|---|---|
| 地方 | 四国地方 |
| 伝わる地域 | 中讃地域と東讃地域の一部 |
| 季節 | 夏(土用) |
| 主な食材 | どじょう、ごぼう、なす、里芋、長ねぎ、油揚げ、うどん |
夏バテを防ぐ料理として、夏の「土用」(いちばん暑い時期)に食べられてきました。家々が、かわりばんこに作る夏の行事に欠かせないごちそうでもありました。
田植えが終わって農作業が一段落すると、むかしは、男の人が、ため池や川でどじょうをとってきました。どじょう汁は、ごぼうや里芋、長ねぎなどの野菜と、打ちたてのうどんを煮こむ料理で、男の人が中心になって作ってきました。
村のみんなで働く日や、集まりのときには、大釜でどじょうをたいて、近所や親戚にふるまいました。みんなの仲を深める役目もあったのです。
主役は、どじょう。ほかに、ごぼう、なす、里芋、油揚げ、長ねぎ、うどん。下の表は、農林水産省の作り方(大鍋の分量)の材料を、わたしたちが分け方を変えてまとめたものです。
| 主な材料 | |
|---|---|
| どじょう(中くらい) | 1kg |
| ごぼう | 2本 |
| なす | 10個 |
| 里芋 | 20個 |
| 油揚げ(短冊切り) | 5枚 |
| 長ねぎ | 5本 |
| うどん(煮こみ用) | 20玉 |
| 調味料・汁 | |
| 塩 | 200g |
| 中みそ | 1kg |
| 酒 | 3合 |
| 薬味(しょうゆ・細ねぎ・とうがらし・にんにく・みょうが) | お好みで |
水を火にかけて、ごぼう、なす、里芋、油揚げを切ります。どじょうは水を切って、酒といっしょにバケツに入れ、酒に酔って動かなくなったら、塩でもんでぬめりをとります。
ふっとうした鍋に、油揚げ、里芋、なすを入れ、煮えたら、洗ったどじょうを加えます。もう一度ふっとうしたら、うどんを入れて軽く混ぜ、うどんが煮えたら、残りの具を入れて、みそと酒で味をつけます。好きな薬味をそえて食べます。
どじょうは、栄養のバランスがよい食べ物です。ウナギよりも脂は少ないのですが、ビタミンやミネラルが豊富で、煮ると骨まで食べられます。天然のどじょうは減って、いまは高級な魚になりましたが、どじょう汁を食べる習慣は、いまも続いています。
県内には「どじょううどん」を出すお店があり、村の作業や集まりでもふるまわれます。どじょう汁を食べる習慣のある町では、味くらべのイベントを開くなど、次の世代へ伝える取り組みをしています。
答えはひとつではありません。おうちの人と話しながら考えるのも、よい学び方です。