べこ餅とは?
北海道の道内全域で、昔から親しまれてきた郷土菓子です。北海道では、端午の節句(5月5日)によく食べられます。青森県にも、材料は同じで、形や模様がちがう「べこ餅」という名前の郷土菓子があります。
| 都道府県 | 北海道 |
|---|---|
| 地方 | 北海道地方 |
| 伝わる地域 | 道内全域(とくに道南地域) |
| 季節 | 端午の節句(5月) |
| 主な食材 | 白玉粉または上新粉、片栗粉、さとう、黒砂糖 |
白と黒の2色、木の葉の形が定番ですが、いまは、道南地域を中心に、さまざまな色や形のべこ餅があります。黒糖だけの黒一色のもの、人工の色で彩色した色あざやかなもの、よもぎを混ぜた緑色のものなど。形も、木の葉形だけでなく、花形や丸形のものもあります。
始まりには、いろいろな説があります。山形県の郷土菓子「くじら餅」が、北海道で独自に進化して、独特の木の葉形になったという説がありますが、はっきりしません。道南地域の一部では、いまもべこ餅を「くじら餅」とよぶ地域があります。
道南地域を中心に、おもに5月の端午の節句に食べられます。ほかにも、お正月、お彼岸、冠婚葬祭などの「ハレの日」にも食べられます。むかしは、べこ餅を作る木型を持つ家も多く、手づくりしていました。いまは、スーパーなどで一年中売られているので、ハレの日以外にも食べられます。子どもにも人気の郷土菓子です。
主な材料は、白玉粉、上新粉、さとう。白い生地は白いさとう、黒い生地は黒砂糖を混ぜて作ります。下の表は、農林水産省の作り方の材料を、わたしたちが分け方を変えてまとめたものです。
| 白色の生地 | |
|---|---|
| 白玉粉 | 70g |
| 上新粉 | 30g |
| 上白糖 | 50g |
| 茶色の生地 | |
| 白玉粉 | 70g |
| 上新粉 | 30g |
| 黒砂糖 | 50g |
| 調味料・汁(それぞれの生地) | |
| 熱湯 | 大さじ4 |
| 塩 | 少々 |
上新粉とさとうを混ぜあわせた生地の形をととのえて、蒸して作ります。白い生地は白砂糖、黒い生地は黒砂糖を混ぜます。よもぎを入れて、緑色の生地を作ることもあります。
ふつうのべこ餅は、木型を使って木の葉形に作りますが、木型を使わずに木の葉形を作ったり、花形にととのえたりと、家やお店によってさまざまです。作りすぎたときは、冷凍庫で保存すると、日もちします。もっちりとやわらかい食感と、ほどよいあまさで、子どもだけでなく、大人にも、なつかしい味として親しまれています。
いまも、北海道では、端午の節句のときに、べこ餅を食べることが多いです。むかしは家で親と子がいっしょに作ることも多かったそうですが、いまは和菓子店やスーパーなどで、気軽に手に入ります。
答えはひとつではありません。おうちの人と話しながら考えるのも、よい学び方です。