あんもち雑煮とは?
香川県全域に伝わる、お正月の郷土料理です。ふつうの雑煮とちがって、あまいあん入りのおもちを入れるのが特徴です。
| 都道府県 | 香川県 |
|---|---|
| 地方 | 四国地方 |
| 伝わる地域 | 県内全域 |
| 季節 | お正月 |
| 主な食材 | あん入りの丸もち、白みそ、大根、金時にんじん、豆腐 |
江戸時代、あたたかくて雨の少ない香川県では、さとうきびの栽培が奨励されました。讃岐地方の白いさとうは、色が白くて口どけがよく、綿・塩とならんで「讃岐三白」とよばれる特産品になりました。
そのころ、さとうは貴重品で、ふつうの家では、ふだん口にできませんでした。明治時代のころから、年に一度、とっておきのさとうを使うお正月の特別な料理として、雑煮に取り入れるようになったのが、あんもち雑煮の始まりといわれています。
雑煮に使う白みそは、保元の乱に敗れて讃岐に流された崇徳上皇のもとへ、京都から往来する人々が伝えたといわれています。冬の調味料として、多くの料理に使われてきました。
お正月用の白みそは、大豆を少なめにして米麹を多くし、塩分をひかえて、12月ごろに仕込み、1か月くらいねかせた、あまくちのみそです。
主な材料は、あん入りの丸もち、大根、金時にんじん、豆腐、白みそ。下の表は、農林水産省の作り方の材料を、わたしたちが分け方を変えてまとめたものです。
| 主な材料 | |
|---|---|
| あん入りの丸もち | 5個 |
| 金時にんじん(3〜5cmの太さ) | 50g |
| 大根(3〜5cmの太さ) | 150g |
| 豆腐 | 1/3丁 |
| 調味料・汁 | |
| 白みそ | 100〜130g |
| 煮干しのだし汁 | 5カップ(もちの量で加減) |
| 青のり | 適量 |
煮干しでとっただし汁に、輪切りにした大根と金時にんじんを入れ、やわらかくなったら、あんもちを入れます。もちがやわらかくなったら豆腐を入れ、ひと煮立ちしたら、白みそを煮汁でといて入れます。
お椀に盛るときは、もちがくっつかないように、お椀の底に大根をおき、その上にあんもち、さらに大根と金時にんじんをきれいに盛って、最後に青のりをふりかけます。さといもや白ねぎを入れる家もあります。
お正月に、おせち料理といっしょに、各家庭で食べます。いまも、お正月の定番で、具や味つけのちがいは、地域や家庭の味として受けつがれています。高校や短期大学の授業で教材にされたり、飲食店の冬のメニューにされたりもしています。
答えはひとつではありません。おうちの人と話しながら考えるのも、よい学び方です。