下限は30%と決められている
文部科学省の「学校環境衛生基準」には、教室の相対湿度について「30%以上、80%以下であることが望ましい」と示されています。令和8年2月に改正された最新版でも同じです。
上限だけでなく下限が決められているところが大切です。乾きすぎも、その部屋の環境が整っていない状態だということです。
暖房は、湿度を下げる
空気は、温度が高いほど多くの水蒸気をふくむことができます。同じ量の水蒸気しかない部屋を暖めると、ふくめる量だけが増えるので、割合としての湿度は下がります。
「加湿していないのに冬だけ乾く」のは、この理由です。暖房を強くするほど、下がり方も大きくなります。
のどと鼻は、しめっているから働く
鼻とのどの内側は、しめった粘膜でおおわれています。吸いこんだ空気にまじったほこりやウイルスを、この粘り気で受け止めて外に出しています。
空気が乾くと粘膜も乾き、受け止める力が落ちます。冬にのどをいためやすいのは、寒さそのものより、この乾きの影響が大きいと考えられています。
朝いちばんに気づく
寝ているあいだは、何時間も同じ部屋の空気を吸い続けます。しかも口が開きやすく、のどが直接乾きます。
起きたときにのどが痛い、声が出にくい。これは夜のあいだの乾きのサインです。日中より、まず寝室を先に手当てするほうが効きます。
湿度計を1つ置く
乾いているかどうかは、感覚では分かりません。暖かい部屋ほど「乾いている」と感じにくくなります。
数百円の湿度計を1つ置くだけで、30%を下回っているかどうかが分かります。加湿器を買う前に、まず測ることから始めてください。
上げすぎもよくない
基準には上限として80%も示されています。上げすぎると、窓や壁に水滴がつき、カビの原因になります。
目指すのは「高いほどよい」ではなく、決められた幅の中に入れることです。
🧒 子どもの学びに、どう活かす?
子どもは、のどの違和感を言葉にしにくいことがあります。朝の声のかすれや、鼻のつまりで気づけることがあります。
「30%以上が望ましい」という基準は学校の教室のものですが、家の勉強部屋でも同じ目安が使えます。
今日から試せる、3つのこと
- 勉強部屋と寝室に湿度計を置く
- 30%を下回っていたら、加湿するか洗濯物を干す
- 朝ののどの調子を、乾きのサインとして見る
乾きは、寒さとちがって体で気づきにくいものです。数字で見えるようにしておくと、手当てが早くなります。
ご利用にあたって
本記事は一般的な情報の紹介であり、特定の効果を保証するものではありません。乾燥の感じ方や症状の出方には個人差があります。のどの痛みやせきが続く場合は、自己判断せず医師など専門家にご相談ください。