🤒 冬の体調

かぜとインフルエンザは、どう違う?

どちらも冬にはやり、どちらも熱が出て、のどが痛くなる。それでも、この二つを分けて考えたほうがよい理由があります。

出方が違う

厚生労働省の説明には、インフルエンザの主な症状としてこう書かれています。

「38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等の症状が比較的急速に現れるのが特徴です。あわせて普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻水、咳等の症状もみられます。」

のどや鼻の症状は同じように出ます。違うのは、高い熱と全身の痛みが「比較的急速に」来るところです。

「全身」がひとつの目印

かぜでは、のど・鼻・せきといった上の気道に症状が集まりやすいものです。インフルエンザでは、そこに頭痛・関節痛・筋肉痛・全身のだるさが加わります。

「熱があるかどうか」より「体じゅうが痛いかどうか」を見ると、様子の違いに気づきやすくなります。

流行する時期が決まっている

「日本では、例年12月~3月が流行シーズンです。」

かぜは一年じゅうひきますが、インフルエンザには季節の山があります。「流行入り」と言われる時期に急な高熱が出たときは、その可能性を頭に置いておきます。

うつり方は二つ

「感染した人の咳やくしゃみ等のしぶき(飛まつ)を吸い込むことによる飛まつ感染や、患者と接触したり、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる接触感染が知られています。」

飛まつと接触。この二つが分かると、やることの順番も決まります。人の近くでせきをしない。手で口や鼻を触る前に手を洗う。難しいことではありません。

元気に見えても、うつす期間がある

「発症前日から発症後3~7日間は鼻やのどからウイルスを排出する」

症状が出る前の日から、もううつる状態になっています。「具合が悪くなってから気をつける」では間に合いません。流行の時期は、元気なうちから続けるほうが効きます。

重くなることがある

「こどもではまれに急性脳症を、高齢者や免疫力の低下している方は細菌による肺炎を伴う等、重症になることがあります。」

「まれに」と書かれています。ただ、ふだんと様子が違う、呼びかけへの反応がおかしい——そういうときは様子を見ずに受診する。その線引きだけは、あらかじめ決めておきます。

使い方のヒント:受診するときは「熱の高さ」より「体じゅうの痛み」と「出方の急さ」を伝えると、様子が伝わりやすくなります。いつから熱が出たか(発症日)は、あとで学校を休む日数を数えるときにも必要になります。メモしておいてください。

🧒 子どもの学びに、どう活かす?

「かぜとインフルエンザは違うの?」と聞かれたら、症状の場所で答えてみてください。のどと鼻だけか、体じゅうか。

同じ「熱が出る病気」でも体の中で起きていることが違うと分かると、手洗いの意味も伝わりやすくなります。

覚えておきたい、3つのこと

  1. のど・鼻に加えて、頭痛・関節痛・全身のだるさがあるか
  2. 「比較的急速に」出たかどうか
  3. 発症前日からうつる。元気なうちから手を洗う

見分けるためではなく、次の行動を決めるために違いを知っておく。それが役に立つ使い方です。

ご利用にあたって

本記事は公的資料の内容を紹介したものであり、診断・治療を目的とするものではありません。症状の出方には個人差があり、ここに書いた特徴だけで見分けられるものではありません。受診の要否や治療については、自己判断せず医師にご相談ください。

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