まだ世の中にない、
未来の職業を発明しよう。
誰かの「困りごと」から、まだ世の中にない新しい仕事をデザインするワークシート。デザイン思考の入り口を体験できます。発想力・観察力・人間理解の総合練習として、自由研究・進路探究にも使えます。
— このワークシートでわかること
💡 「仕事は、誰かの困りごとから生まれる」
仕事は、誰かが「これって困るな」「もっとこうなったらいいな」と思うところから生まれます。AI 時代は、まさに今までになかった困りごとが増える時代。あなたが発明する未来の仕事が、本当に世の中に必要になる日が来るかもしれません。
STEP 1-3困りごと と「困っている人」を観察する
STEP 4-6新しい仕事を発明・名前づけ・中身を描く
STEP 7名刺を作る
STEP 8-9ピッチ・発表・ふりかえり
1
「困りごと」を 1 つ見つけよう
💡 自分・家族・友達・地域・社会で「これって困るな」「もっとこうなったらいいな」と思うことを見つけよう。下のカードからヒントを選んでもOK。
🌍地球温暖化が止まらない
👴1人暮らしのお年寄りが寂しい
📚勉強がわからない子がいる
🌳近所に遊び場が少ない
💔悩みを話せる場がない
🤖AI を怖がる大人が多い
🐾飼い主が亡くなったペットが心配
🌊災害が増えて不安
2
「困っている人」を、具体的に思い浮かべよう(ペルソナ)
💡 困っている人が「誰なのか」を、できるだけ具体的に書こう。実在の人をモデルにしてもOK。「みんな」ではなく「1 人」にしぼるのがコツ。
困っている人のプロフィール
名前(仮)
年齢・性別
どこに住んでる?
何に困ってる?
どんな気持ち?
本当はどうなりたい?
3
なぜ「今の仕事」では解決できないんだろう?
💡 今ある仕事(先生・お医者さん・店員さん…)ではなぜ十分に解決できないのか、考えてみよう。ここが「新しい仕事が生まれる理由」になります。
4
新しい仕事に「名前」をつけよう
💡 仕事の名前は、世界に1つ。聞いただけで「何をする人か」がパッとわかる名前を考えよう。カッコよくなくてOK。
💡 例
「スマホおはなし先生」「ハッピーAIガイドさん」「家庭の困りごと探偵」「未来のデジタル民生委員」 など、組み合わせると楽しいです。
5
その仕事の「1 日の流れ」を描いてみよう
💡 朝起きてから夜寝るまで、その仕事の人はどんなことをしているか想像してみよう。
🌅 9:00
☀️ 10-12時
🍱 12-13時
🌤️ 13-16時
🌆 16-18時
🌙 夜
6
AI・ロボットとの「役割分担」を決めよう
💡 新しい仕事でも、全部を人間がする必要はない。AI ができることは AI に任せて、人間は「本当に必要な部分」に集中するのが、これからの仕事のつくり方。
🤖 AI・ロボに任せる
🧑 人間(自分)がする
7
名刺を作ろう
💡 発明した仕事の「名刺」を作ってみよう。これがあると、急にリアルな仕事として見えてくる。
— BUSINESS CARD
YOUR NEW JOB
あなたの名前
キャッチコピー
困っている人
解決できること
料金(1 回)
8
ピッチ — クラスや家族に「売り込み」してみよう
💡 ピッチとは、自分の仕事を 30 秒で説明すること。下のテンプレートを使って練習しよう。
私は、 を考えました。
この仕事は、 が を解決します。
今までの仕事との違いは、 という点です。
AI には を任せ、人間は を担当します。
この仕事があれば、 になります!
9
ふりかえり
🌱 仕事を発明してみて、新しく気づいたことは?
🌱 自分もこういう仕事をしてみたい? もっと別のアイデアもある?
10
家族や友達にシェアしよう
👨🏫 保護者・先生・寺子屋オーナーへ — このシートの使い方
📚 ねらい(学習指導要領との関連)
「総合的な学習の時間」「特別活動」「キャリア教育」「探究学習」での活用を想定。デザイン思考(共感→定義→アイデア→プロトタイプ)の入門練習です。狙いは:
- 「仕事は与えられるもの」ではなく「困りごとから自分で作るもの」と知る
- 他者観察・共感(ペルソナ)の練習
- 創造力+論理(料金設計・AI 分担)の組み合わせ
- 発表・ピッチで自己表現力を養う
💬 声かけ例(つまずいた子への問いかけ)
- 「困りごとが思いつかない」→「今朝、家で『これ面倒だな』『これ困ったな』ということなかった?」
- 「ペルソナが書けない」→「あなたの近くで、それで困ってそうな人を 1 人思い浮かべて」
- 「仕事の名前が浮かばない」→「○○屋さん/○○先生/○○マスター…どれが合うかな?」
- 「AI に何を任せていいかわからない」→「ルールがある・データを集める・繰り返しの作業は AI が得意」
🎯 「いい答え」「正解」はない
このワークシートに「正解」はありません。突拍子もない発想・現実離れしたアイデアこそ歓迎してください。子どもが「自分で考えた」と感じることが、何より大切です。完成度よりも、困っている人を真剣に思い浮かべたかを評価してください。
🚀 発展課題
- 発明した仕事のロゴ・ポスター・看板を作る
- 家族・友達と「使うとしたら?」を実際にロールプレイする
- 類似の仕事を AI(ChatGPT)に聞いて、自分の発想と比べる
- 3 つ違うジャンルで発明し、共通点を考える
- ワークシート No.06「地域の困りごと」と組み合わせて、地元向けの仕事を発明する
📖 参考にしたデザイン思考の流れ
このワークシートは Stanford d.school の Design Thinking(共感 Empathize → 定義 Define → 発想 Ideate → 試作 Prototype → 検証 Test)を、小中学生向けに 10 ステップに簡略化したものです。完成形よりも、各ステップを子どもが自分の言葉で書けたかを重視してください。