No. 04

AIにできる作業・人間が必要な作業を、
4つの箱に分けてみよう。

ある活動・仕事の作業を「動詞」で書き出し、4 象限マトリクス(AI 得意度 × ルール明確度)で分析するワークシート。ビジネス分析の入り口を、子ども向けに体験できます。

👤 小学高学年〜中学生 ⏱️ 40〜50分 📊 タスク分析 🖨️ 印刷OK
— このワークシートでわかること

📊 「作業」を細かく分けると、AI と人間の境界が見える

No.01 では「仕事」全体を見ましたが、このワークシートではもっと細かく「作業(タスク)」レベルで分けます。1 つの活動の中にも、AI が得意な部分・人間が必要な部分・あいまいな部分があることが、4 象限マトリクスでハッキリ見えてきます。

STEP 1-2 観察する活動を選び、動詞で作業を書き出す
STEP 3-4 4 象限マトリクスに配置 → パターン分析
STEP 5-6 発表・ふりかえり・シェア
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※ Web 版はそのまま使えます。下にスクロールして体験してください。

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観察する「活動」を 1 つ選ぼう
💡 仕事だけじゃなくてOK。「お料理」「掃除」「学校の宿題」「お店のレジ」「サッカーの試合」など、よく観察できるものがいい。
💡 例

このワークシートでは 「コンビニのレジの仕事」 を例に進めてみます。

2
その活動の「作業」を、動詞で 8〜10 個書き出そう
💡 ポイントは「動詞」で書くこと。「レジ係」ではなく「商品をスキャンする」「お金を受け取る」のように、行動 1 つずつに分ける。
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4 つの分類ルールを覚えよう
💡 STEP 2 で書いた作業を、下の 4 つのどれかに当てはめていく。タテ軸 = 人と関わるか、ヨコ軸 = ルールがハッキリしているか。
🔴 AI が早く置き換える
ルールが明確 × 人と関わらない作業(例:商品スキャン、在庫管理)。AI・自動化が真っ先に入る領域
🟡 AI が苦手だけど狙われる
ルールが曖昧 × 人と関わらない作業(例:商品の陳列レイアウト、企画立案)。AI 化はじわじわ進む
🟣 AI が補助しやすい
ルールが明確 × 人と関わる作業(例:定型挨拶、決まった案内)。AI と人間が共存する領域
🟢 人間にしかできない
ルールが曖昧 × 人と関わる作業(例:クレーム対応、相談・寄り添い)。人間の価値が残り続ける領域
4
マトリクスに作業を配置しよう
💡 STEP 2 で書いた作業の「番号」または「動詞」を、4 つの箱のどれかに書き込もう。「迷う作業」は線上に書いてもOK。
← ルールが明確 ルールが曖昧 →
人と関わらない ↑ / ↓ 人と関わる
🔴AI が早く置き換える
🟡AI 化はじわじわ進む
🟣AI が補助しやすい
🟢人間にしかできない
← ルールが明確 / ルールが曖昧 →
5
マトリクスから読みとろう
💡 配置した作業を眺めて、自分の言葉でパターンをまとめよう。
6
クラスや家族に発表してみよう
💡 下のテンプレートを使って、自由研究の発表・寺子屋でのシェアにそのまま使えます。
私は、 の作業を分析しました。 作業を 個書き出して、4 つの箱に分けました。 一番多かったのは の箱で、 個ありました。 この活動は、これから AI が入ると になりそうです。 私がこの仕事をするなら、 を磨きたいです。
7
ふりかえり
🌱 No.01(仕事全体を見る)と No.04(作業に分けて見る)、どう違った?
🌱 「作業に分ける」考え方は、他にどんな場面で使えそう?
8
家族や友達にシェアしよう
✨ ここまで体験して、いいな!と思ったら

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👨‍🏫 保護者・先生・寺子屋オーナーへ — このシートの使い方

📚 ねらい(学習指導要領との関連)

「総合的な学習の時間」「特別活動」「キャリア教育」「情報モラル」での活用を想定。狙いは:

  • 「タスク分解」というビジネス分析の基本スキルを、子どもにも触れさせる
  • 2 軸マトリクスを使った構造化思考の練習
  • AI 時代に「どんな作業から自動化されるか」を、根拠を持って言えるようになる
  • 自分の進路を考えるとき、職業名ではなく作業レベルで見る視点を獲得する
📊 マトリクスの背景理論

この 4 象限は、業務分析でよく使われる 「タスクの定型性 × 対人性」 の 2 軸を簡略化したものです。AI(特に LLM・ロボット)は、定型 × 非対人タスクから順に置き換える傾向があります。一方、非定型 × 対人タスクは長期的に人間が担う領域として残ると予測されています。OECD・経済産業省・MIT などの研究で示されている枠組みを、小中学生向けに翻訳しました。

💬 声かけ例
  • 「動詞で書く」が苦手な子へ → 「○○を、どうする?」と問うてみる
  • 「迷う作業」がある場合 → 「半分迷うときは線の上に書いていい」とOK出し
  • 配置が偏る場合 → 「もし AI が完璧なら、この作業はどうなる?」
  • 「正解はない」を強調 — 子どもの観察が深いほど、配置は多様になる
🎯 想定回答の例(コンビニのレジ)

🔴 AI が早く置き換える:商品スキャン、おでんを温める、レシート発行、レジ締め

🟡 AI 化はじわじわ進む:陳列レイアウトの工夫、季節商品の発注判断、新商品の提案

🟣 AI が補助しやすい:「いらっしゃいませ」、定型の道案内、年齢確認の問いかけ

🟢 人間にしかできない:クレーム対応、迷子の子どもへの声かけ、急病の客への対応、いつものお客さんとの何気ない会話

※絶対的な正解はありません。子どもが理由を説明できれば、配置はどこでも OK です。

🚀 発展課題
  • 同じ活動で、20 年前と今、そして 10 年後で配置がどう変わるか
  • ワークシート No.01・No.02 で見た仕事を、このマトリクスで再分析
  • 3 つの違う活動(接客/製造/知的労働)でマトリクスを描いて比較
  • 🟢 の作業を増やすには、どんな力を磨けばいいか考える(No.08 自己診断へ)
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