AIにできる作業・人間が必要な作業を、
4つの箱に分けてみよう。
ある活動・仕事の作業を「動詞」で書き出し、4 象限マトリクス(AI 得意度 × ルール明確度)で分析するワークシート。ビジネス分析の入り口を、子ども向けに体験できます。
📊 「作業」を細かく分けると、AI と人間の境界が見える
No.01 では「仕事」全体を見ましたが、このワークシートではもっと細かく「作業(タスク)」レベルで分けます。1 つの活動の中にも、AI が得意な部分・人間が必要な部分・あいまいな部分があることが、4 象限マトリクスでハッキリ見えてきます。
このワークシートでは 「コンビニのレジの仕事」 を例に進めてみます。
👨🏫 保護者・先生・寺子屋オーナーへ — このシートの使い方
📚 ねらい(学習指導要領との関連)
「総合的な学習の時間」「特別活動」「キャリア教育」「情報モラル」での活用を想定。狙いは:
- 「タスク分解」というビジネス分析の基本スキルを、子どもにも触れさせる
- 2 軸マトリクスを使った構造化思考の練習
- AI 時代に「どんな作業から自動化されるか」を、根拠を持って言えるようになる
- 自分の進路を考えるとき、職業名ではなく作業レベルで見る視点を獲得する
📊 マトリクスの背景理論
この 4 象限は、業務分析でよく使われる 「タスクの定型性 × 対人性」 の 2 軸を簡略化したものです。AI(特に LLM・ロボット)は、定型 × 非対人タスクから順に置き換える傾向があります。一方、非定型 × 対人タスクは長期的に人間が担う領域として残ると予測されています。OECD・経済産業省・MIT などの研究で示されている枠組みを、小中学生向けに翻訳しました。
💬 声かけ例
- 「動詞で書く」が苦手な子へ → 「○○を、どうする?」と問うてみる
- 「迷う作業」がある場合 → 「半分迷うときは線の上に書いていい」とOK出し
- 配置が偏る場合 → 「もし AI が完璧なら、この作業はどうなる?」
- 「正解はない」を強調 — 子どもの観察が深いほど、配置は多様になる
🎯 想定回答の例(コンビニのレジ)
🔴 AI が早く置き換える:商品スキャン、おでんを温める、レシート発行、レジ締め
🟡 AI 化はじわじわ進む:陳列レイアウトの工夫、季節商品の発注判断、新商品の提案
🟣 AI が補助しやすい:「いらっしゃいませ」、定型の道案内、年齢確認の問いかけ
🟢 人間にしかできない:クレーム対応、迷子の子どもへの声かけ、急病の客への対応、いつものお客さんとの何気ない会話
※絶対的な正解はありません。子どもが理由を説明できれば、配置はどこでも OK です。
🚀 発展課題
- 同じ活動で、20 年前と今、そして 10 年後で配置がどう変わるか
- ワークシート No.01・No.02 で見た仕事を、このマトリクスで再分析
- 3 つの違う活動(接客/製造/知的労働)でマトリクスを描いて比較
- 🟢 の作業を増やすには、どんな力を磨けばいいか考える(No.08 自己診断へ)