四十三
東 海 道 ・ 見 附 宿
暴れ川として知られた天竜川。広重は、霧の中の渡し舟を描きました。
いまのことば
見附は東海道の二十八番目の宿場。
広重の題は「天竜川図」。
霧のなかの渡し
天竜川は諏訪湖から流れ出る大きな川です。大井川と同じく橋はなく、舟で渡りました。広重の絵は霧に包まれ、対岸が見えません。川の広さを、見えないことで表した一枚です。
見附という地名は「都から来て、最初に富士山が見える場所」から来たとも言われます。ただし由来には諸説あり、確かなことは分かっていません。地名の由来は、たいていいくつもの説があります。
次の浜松まではこの川を越えなければなりません。東海道の三つの大きな川——安倍川・大井川・天竜川) 。いずれも駿河から遠江にかけて集中しています。山が海に近い地形が、急な川を作るからです。
考えてみよう
- 問一霧を描くことで伝わることを、三つ考えてみましょう。
- 問二地図で天竜川をたどり、どこから流れてくるか調べてみましょう。
- 問三地名の由来に諸説あるとき、どう確かめればよいでしょう。
答えはひとつではありません。声に出して、外に出て、確かめながらどうぞ。
豆知識——
天竜川は暴れ川とも呼ばれ、たびたび流路を変えました。
吉原が高潮で動いたように、水は町と道を動かします。