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英検準1級の面接は、4コマのナレーションと質問4つ。準備に1分、語りに2分と、時間がはっきり決まっています。この「準備1分」は公式の試験内容の表には書かれておらず、協会が公開しているサンプルの問題カードを見て初めて分かります。No.1は絵に関連した質問ですが、自分をその場面に置き換えて答える形でした。以下は公式に公開されている資料から読み取れることだけを整理しました。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「準1級の試験内容・過去問」(2026年9月9日確認)
準1級の面接は、こういう順番で進む
協会の試験内容のページでは、準1級の二次試験は自由会話、ナレーション、Q&A(No.1〜No.4)で構成され、試験時間は約8分とされています。音読はありません。
| 場面 | 内容 |
|---|---|
| 自由会話 | 面接委員との簡単なやりとり |
| ナレーション | 4コマのイラストの展開を説明する(2分間) |
| No.1 | イラストに関連した質問 |
| No.2・No.3 | カードのトピックに関連した内容についての質問 |
| No.4 | カードのトピックにやや関連した、社会性のある内容についての質問 |
2級までは音読があり、パッセージについての質問がありました。準1級では、読む課題が消えて、自分で話を組み立てて語る課題に置き換わります。
準備は1分、語りは2分
協会が「バーチャル二次試験」の準1級のページで公開しているサンプルの問題カードには、2つの時間の指示がありました。
「You have one minute to prepare.」——準備に1分。
「You have two minutes to narrate the story.」——語りに2分。
公式の試験内容の表に書かれているのは「4コマのイラストの展開を説明する。(2分間)」までです。準備の1分については、表には記載がありません。サンプルカードで初めて確認できます。
1分は、4コマ全部の文を組み立てるには足りません。しかし、何もしないには長い時間です。ここで何をするかを決めておくと、当日の1分が変わります。当社では、4つのコマそれぞれについて「誰が」「何をした」を一つずつ決めることをおすすめしています。これは協会の指示ではなく、当社の指導上の考え方です。
語りの2分についても、配分を決めておくのが確実です。単純に割れば1コマあたり30秒。1コマを1文で終わらせると時間が余り、1コマ目に凝りすぎると4コマ目にたどりつけません。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「英検バーチャル二次試験」(準1級のページにサンプルの問題カードがあります。協会の注記によれば、1級・準1級は一部の音声が再生されない箇所があるとのことです。2026年9月9日確認)
No.1 — 絵に関連した質問。ただし自分に置き換える
ナレーションのあと、最初の質問は絵に関連したものです。公式の表の記述は「イラストに関連した質問に答える」。
ただし、サンプルの問題カードでは、「4枚目の絵を見てください。もしあなたがその女性だったら、どう考えますか」という形になっていました。単に絵の内容を説明し直すのではなく、登場人物の立場に自分を置いて答える形です。
ここは、いま自分が語った話の続きにあたります。ナレーションで作った話と食い違うことを言うと、応答内容として整いません。ナレーションで話を作りすぎないほうが、この質問には答えやすくなります。絵から読み取れる範囲で組み立てておけば、一貫して答えられます。
No.2・No.3 — カードのトピックに関連した質問
続く2問は、公式の表の記述で「カードのトピックに関連した内容についての質問に答える」となっています。
2級では、この種類の質問は1問でした。準1級では2問になります。サンプルでは、社会的なことがらについて「もっと〜すべきだと思いますか」「今後〜は増えると思いますか」といった形で問われていました。
ここには決まった正解がありません。評価されるのは意見の正しさではなく、応答の内容・語い・文法・語法・情報量です。準1級の分量で気をつけたいのは、理由が一つで止まらないようにすることです。言い切って終わるより、理由をひとつ足し、必要なら具体例をひとつ添えるほうが整います。
No.4 — 「社会性のある内容」が来る
最後の1問は、公式の表の記述で「カードのトピックにやや関連した、社会性のある内容についての質問に答える」となっています。
サンプルでも、政策や世論といった、身の回りから離れた話題が問われていました。「やや関連した」と書かれている点が重要です。カードの話題そのものではなく、そこから広げた問いが来る、ということです。
ですから、カードの内容を読み込んでいても、この1問には直接は効きません。効くのは、知らない話題でも立場を決めて理由を言える形を持っていることです。ここでも、分からないから黙る、という対応がいちばん不利になります。
練習用の例(当社が作ったもの)
公式の問題は転載できませんので、同じ形になるように当社で作った例を挙げます。本番の問題ではありません。
| 問われ方(当社作成の例) | 答え方の形 |
|---|---|
| 4コマの話を語ってください(2分) | One day 〜. / Later 〜. / That evening 〜. / A few days later 〜. と4場面 |
| もしあなたがその人物だったら、どう考えますか | I would think 〜. のあとに理由を一文 |
| もっと〜すべきだと思いますか | 立場を先に、理由をひとつ、具体例をひとつ |
| 今日、人々はしばしば〜について議論します。どう思いますか | 同じ3文の形。知らない話題でも同じ |
型は3つです。4場面をつなぐ言い方、自分に置き換えて答える言い方、意見を3文で言う形。話題を増やすより、この3つを確実にするほうが、当日に効きます。
2級から何が変わるか
2級を通ってきた方であれば、変わる点だけを押さえるのが早道です。
| 2級 | 準1級 |
|---|---|
| 音読が60語程度ある | 音読は無い |
| パッセージについての質問がある | パッセージの質問は無い |
| イラストは3コマ・準備20秒 | イラストは4コマ・準備1分/語り2分 |
| 意見を述べる質問が2問 | トピック関連が2問+社会性のある内容が1問 |
| 約7分 | 約8分 |
読む課題が消えて、語る課題が重くなる。ひとことで言えばこの変化です。準備の重点も、そのぶん移ります。音読の練習に充てていた時間を、話を組み立てて2分間続ける練習に振り替えることになります。
そして、絵に関連した質問の性質も変わります。2級までは絵の内容を説明するところまででしたが、準1級では自分をその場面に置いて考えを述べる形が入ります。絵を見て話す、から、絵をきっかけに考える、へ移ると言えます。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「2級の試験内容・過去問」/同「試験日程」(2026年度第2回の二次試験は11月8日・11月15日。2026年9月9日確認)
評価の観点には「ナレーション」が入っている
準1級の解答形式の欄には、評価の観点として次のように書かれています。「ナレーション、応答の内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などの観点で評価」。
2級までの並びに、先頭の「ナレーション」が加わっているのが違いです。ナレーションそのものが独立した評価の対象として書かれています。
二次試験の合格基準スコアも、協会が公表しています。準1級のスピーキングは満点750点、合格基準スコアは512点です。協会は「各級の合格基準スコア(英検CSEスコア)は変動しません」としており、回によって上下するものではありません。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「英検CSEスコアについて」(2026年9月9日確認)
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「英検CSEスコアと合格基準スコアについて」(2026年9月9日確認)
士心塾の方法
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