だれでも意味・例文無料会員音声・アプリ・プリント使える範囲 →
英検Can-doリストは、日本英語検定協会が公開している「各級に合格するための、技能別の目標となる英語力」の一覧である。1級から5級まで、読む・聞く・話す・書くの4技能ごとに「英語で何ができるか」が文章で示されている。協会は、CEFRや学習指導要領の英語力の考え方を踏まえて作ったと説明しており、目標の級を決めるときや、自分の苦手な技能を見つけるときの自己診断に使える。
出典:日本英語検定協会「英検Can-doリスト」/日本英語検定協会「英検Can-doリスト(3級)」/日本英語検定協会「英検Can-doリスト(5級)」/日本英語検定協会「過去問・試験内容」
英検Can-doリストとは何か
協会は、英検Can-doリストについて次のように説明している。
「『英検Can-doリスト』は、CEFRや学習指導要領における英語力の考え方を踏まえ、『各級に合格するための技能別の目標となる英語力』を示すものです。」(日本英語検定協会「英検Can-doリスト」)
協会の「過去問・試験内容」のページでも、英検Can-doリストは「目標の級に合格するのに求められる、各技能において英語で何ができなければならないかを示したもの」と紹介されている。
英検の級は「中学卒業程度」「高校中級程度」のような目安で語られることが多い。Can-doリストは、それを「英語でどんなことができるか」という具体的な言葉に置き換えたものだと言える。
どんな形で書かれているか
英検Can-doリストは、1級・準1級・2級・準2級プラス・準2級・3級・4級・5級の級ごとにページが分かれている。各級のページは、次の形でまとめられている。
| まとまり | 中身 |
|---|---|
| 全体 | その級の英語力を1つの文で表したもの |
| 読む・聞く・話す・書く | 4技能それぞれで「〜することができる」という文 |
| タスク例 | その力を使う具体的な場面の例(技能ごとに複数) |
級が上がるにつれて、扱う話題、使う語句、求められる理解や表現の深さが変わっていく。同じ技能の文を、級をまたいで読み比べると、その違いが分かる。
5級と3級を読み比べる
例として、5級と3級の「読む」「聞く」を並べる(協会の文のまま)。
| 技能 | 5級 / 3級 |
|---|---|
| 読む | 5級「日常的な話題について、初歩的な語句で書かれた短い文章から必要な情報を読み取ることができる。」/3級「日常的な話題について、基本的な語句で書かれた短い文章の概要や要点を読んで捉えることができる。」 |
| 聞く | 5級「日常的な話題について、ゆっくりかつはっきりと話されれば、短い話から必要な情報を聞き取ることができる。」/3級「日常的な話題について、ゆっくりかつはっきりと話されれば、短い話の概要や要点を聞いて捉えることができる。」 |
読み比べると、語句が「初歩的な語句」から「基本的な語句」に変わり、求められることが「必要な情報を読み取る・聞き取る」から「概要や要点を捉える」に変わっていることが分かる。
「話す」「書く」も同じように変わる。5級は「自分の関心のある事柄を初歩的な語句を用いて簡単に」話したり書いたりして伝えること、3級は「自身の考えや感想を基本的な語句を用いて、理由を含めて」話したり書いたりして伝えることが示されている。3級では「理由を含めて」が加わる。英検3級でライティングが出題されることとも、つながっている。
タスク例は「どんな場面で使う力か」
各級のページには、技能ごとの「タスク例」が載っている。たとえば3級の「読む」のタスク例には、人物の伝記などに関する説明文を読み、どの情報が最も重要かを判断して内容を捉えること、電子メールを読み、書き手が最も伝えたいことを判断して内容を捉えること、が挙げられている。
3級の「書く」のタスク例には、一日の日課などを考えや感想を含めて書くこと、自分の意見や考えを整理し、理由を明確にしながら、接続語句などを適切に用いてまとまりのある内容として書くこと、などが挙げられている。
タスク例は、英検の問題そのものではない。その級の力が、試験の外のどんな場面で使われるかを示した例である。
協会が挙げている使い方
協会は、英検Can-doリストの利用方法として、次のようなものを挙げている。
- 英検受験のための目安として:自分の目指す級の合格者が、どのようなことができると考えているのかが具体的に分かる。合格者像と自分との隔たりを把握できる。
- 「技能別診断リスト」として:4技能別に1級から5級までのCan-do表現を見ると、上級者になるにつれて英語で何ができると考えているかが分かる。読む・聞く・話す・書くの自信の度合いを把握する「自己診断リスト」として使える。
- 人事や資格優遇の参考資料として:企業の人事や、大学・高校の資格優遇で英検を使うときの参考資料にできる。
協会は、目標とする英検級を、自分の現在の英語力と英検Can-doリストを照らし合わせることで、適切な目標設定ができるようになる、としている。
家庭での使い方(当社の考え方)
ここからは当社の考え方になる。協会が示している使い方を踏まえると、家庭では次のように使うとよいと考えている。
- いま受けようとしている級のページを開き、4技能の文を1つずつ読む。お子さんと一緒に「これはできる」「これはまだ」と印をつける。
- 「まだ」が多い技能を、次の受験までの練習の中心にする。協会のいう「自己診断リスト」の使い方である。
- 1つ上の級のページも読む。どの言葉が変わるか(たとえば「理由を含めて」)を見ると、次の級で何が増えるかが分かる。
- タスク例を、家での練習の題材にする。たとえば3級なら、一日の日課を英語で短く書いてみる。
Can-doリストは「合格者が何をできると考えているか」をもとにした目安であり、点数の基準ではない。合否は、あくまで英検CSEスコアの合格基準スコアで決まる。
士心塾では
士心塾オンライン校では、英検5級から準1級までの単語・例文(10,160語)を、音声つきの教材として公開している。Can-doリストで「聞く」「読む」に不安がある級が分かったときに、その級の単語と例文を音声で聞き直せるようにしている。英検の単語と例文の教材はこちら。
