🎍 季節・行事
氷の上でものがよくすべる理由について、研究で語られている説明を集め、氷の温度とすべり方を実験でくらべる学習です。
氷の上では、スケートの刃も靴の底もよくすべります。その理由として、昔は「上から押されると氷がとけて水の膜ができるから」と説明されることがよくありました。しかし今は、押す力だけでは説明しきれないと考えられています。すべるときの摩擦の熱で表面がとける、という説明や、氷の表面にはもともと水に近いうすい層があるという説明などがあり、研究が続いています。どの説明がどんな場面に当てはまるのかは、研究機関の資料で確かめる必要があります。
必要なもの
| 材料 | メモ |
|---|---|
| 平らな容器で作った氷の板 | 家の冷凍庫で作る |
| 板とものさし | 斜面を作る |
| 小さな消しゴム・プラスチック片・金属のコインなど、すべらせるもの | |
| 温度計とストップウォッチ | |
| 記録用紙と筆記用具・タオル |
手順
予想を書く
何をする:今の知識を残します。
どうやる:氷がすべる理由を、今の自分の考えで書いておきます。
なぜ:資料や実験とくらべる出発点になります。
説明を集めて分ける
何をする:説を整理します。
どうやる:大学や研究機関の資料から、すべる理由として書かれている説明を1つずつ書き写し、資料名を添えます。
なぜ:説明を並べると、一つに決まっていないことが見えてきます。
斜面の実験を準備する
何をする:くらべる条件を決めます。
どうやる:氷の板を板の上にのせ、ものさしで高さをはかりながら少しずつかたむけられるようにします。
なぜ:どの角度ですべり出すかで、すべりやすさを数字にできます。
氷の温度を変えてくらべる
何をする:温度とすべり方の関係を見ます。
どうやる:冷凍庫から出してすぐの氷と、しばらく室温に置いた氷で、同じものがすべり出す角度を3回ずつ測ります。氷の表面の温度も記録します。
なぜ:温度によって表面の様子が変わり、すべり方も変わるかを確かめられます。
材料を変えてくらべる
何をする:すべらせるものの影響を見ます。
どうやる:消しゴム・プラスチック・金属などで、すべり出す角度を測り、表にします。
なぜ:材料のちがいも、すべりやすさに関わることが分かります。
つまずきやすいポイント
⚠️ 一つの説明だけを答えとして書いてしまう
なぜ:氷がすべる理由は、今も研究が続いているテーマです。
対処:「〜という説明がある」と説明ごとに書き分け、資料名を添えます。
⚠️ 実験中に氷がとけて条件が変わる
なぜ:室温に置くと、氷の表面はすぐに変わります。
対処:1回ごとに氷を冷凍庫にもどす、測る時間を短くするなど、条件をそろえる工夫をします。
⚠️ 池や川の氷の上に乗ってしまう
なぜ:自然の氷は、厚さが分からず、割れて水に落ちるおそれがあります。
対処:実験は家の中で、容器で作った氷だけを使います。
⚠️ 冷たい氷を長くさわってしまう
なぜ:冷凍庫から出したばかりの氷は、手にはりついたり、はだを傷めたりすることがあります。
対処:氷はタオルや手袋ごしに持ちます。
発展アイデア
まとめ方(発表・レポート)
模造紙1枚またはスライド5枚がおすすめです。
「予想」「すべる理由の説明くらべ」「実験の方法」「角度の表とグラフ」「分かったこと」の順にまとめます。
タイトル例:
📺 参考動画
▶ 参考動画を検索よくある質問
Q「押すと氷がとけるから」という説明は、今はどう考えられていますか。
押す力で氷がとける現象はありますが、それだけではスケートがすべる理由を説明しきれないと考えられています。いくつかの説明を並べて紹介するのがよいでしょう。
Q平らな氷の板を作るのがむずかしいときは、どうすればよいですか。
製氷皿の氷を並べて平らな面を作る方法もあります。氷の形や大きさを記録し、条件を書き添えておきましょう。
自由研究の先へ — お子さまの今に合う場所を選んでください。