🔬 科学・実験
2冊の本のページを1枚ずつ交互に重ね、どれくらいの力で引いてもぬけないことを確かめる実験です。
2冊の本のページを1枚ずつ交互に差しこんで重ねると、両側から引っぱってもぬけなくなります。使っているのは、のりでもテープでもなく、紙と紙の間の摩擦(まさつ)だけです。引っぱるとページどうしが押しつけられ、押しつけられるほど摩擦が大きくなります。ページの枚数が増えると、その効果が何十倍にも積み重なります。力を加えるほど強くなる、という不思議なしくみを、家にある本だけで確かめられます。
必要なもの
| 材料 | 分量 | 代替案 |
|---|---|---|
| 同じくらいの厚さの本 | 2冊 | こわれてもよい古い雑誌がおすすめ |
| ページ数の少ない冊子 | 2冊 | 枚数を変えて比べるため |
| ばねばかり | 1〜2個 | 引く力をはかる。なくてもよい |
| ひも | 2本 | 本の背にかけて引く |
| ペットボトル | 数本 | 水を入れておもりにする |
| はかり | 1台 | おもりの重さをはかる |
| 定規 | 1本 | 重ねた枚数の厚さをはかる |
| 記録用紙 | 1枚 | 枚数と結果を書きこむ |
| カメラ | 1台 | 重ね方を写す |
| 軍手 | 2組 | 強く引くときに手を守る |
手順
予想を書く
何をする:何枚ずつ重ねればぬけなくなるかを予想します。
どうやる:「10枚」「30枚」「50枚」など、具体的な数を書きます。
なぜ:数で予想すると、結果と比べたときに差がはっきりします。
少ない枚数から重ねる
何をする:まず10枚ずつ交互に重ねます。
どうやる:2冊を向かい合わせに置き、左・右・左・右と1枚ずつ交互にかぶせていきます。奥までしっかり差しこみます。
なぜ:少ない枚数から始めると、どこから急にぬけなくなるかが分かります。
引いてみる
何をする:2人で背の側を持ち、まっすぐ引きます。
どうやる:ねじらず、水平にゆっくり引きます。ぬけたら枚数を記録します。
なぜ:ななめに引くとページがやぶれ、力の大きさも分からなくなります。
枚数を増やしてくり返す
何をする:20枚、30枚、40枚と増やして、同じように引きます。
どうやる:毎回いちばん奥まで差しこみ、同じ人が同じ持ち方で引きます。
なぜ:条件をそろえないと、枚数の効果なのか引き方の差なのか分かりません。
力を数ではかる
何をする:ぬけなくなったら、どれくらいの力にたえるかをはかります。
どうやる:本の背にひもをかけ、水を入れたペットボトルを1本ずつ下げていきます。ぶら下がった重さの合計を記録します。
なぜ:「ぬけなかった」で終わらず、何kgにたえたかを数で残せます。
観察ポイント・記録の取り方
| 重ねた枚数 | ぬけたか | たえた重さ | 気づいたこと |
| 10枚 | |||
| 20枚 | |||
| 30枚 | |||
| 40枚 |
つまずきやすいポイント
⚠️ すぐぬけてしまう
なぜ:差しこみが浅く、重なっている部分が短いためです。
対処:毎回いちばん奥まで差しこみ、重なる長さをそろえます。
⚠️ ページがやぶれる
なぜ:ななめに引いたり、急に強く引いたりしています。
対処:水平にゆっくり引きます。うすい紙の本ではなく、しっかりした雑誌を使います。
⚠️ 結果が毎回ちがう
なぜ:引く人や持つ場所が変わっています。
対処:同じ人が同じ場所を持ち、同じ速さで引くと決めます。
⚠️ 重さをかけると本がこわれる
なぜ:背の部分に力が集中しています。
対処:ひもは背全体に幅広くかけ、ペットボトルは1本ずつゆっくり足します。
発展アイデア
安全上の注意
まとめ方(発表・レポート)
模造紙1枚またはスライド5枚がおすすめです。
「予想」「重ね方の図」「枚数と結果の表」「たえた重さのグラフ」「分かったこと」の順にまとめます。
重ねている途中の写真と、ぶら下げているときの写真の2枚があると伝わりやすくなります。
タイトル例:
📺 参考動画
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