2学期の始まりに、つまずいたとき
長い休みが明けるころ、学校へ行きたがらない日が出てくることがあります。
朝になるとお腹が痛い、頭が痛い。前の日の夜は元気だったのに、朝になると動けない。この時期に増える相談です。
体の不調は、演技ではない
「学校に行きたくないから、そう言っている」と見えることがあります。しかし多くの場合、実際に体調が悪くなっています。
強い緊張や不安があると、腹痛や頭痛として現れることがあります。本人にも理由が説明できないことが多いのです。
「仮病でしょう」と言うと、子どもは体調の変化を伝えなくなります。まず、痛みがあることを事実として受け取ります。
長い休み明けは、負担が大きい
休みの間、生活のリズムも人間関係も、学校とは違う状態が続きます。そこから急に戻るのは、大人が思うより負担があります。
さらに2学期は、行事が集中する時期です。運動会、文化祭、宿泊行事。準備が始まると、通常の授業に加えて負担が増えます。
つまずくのは、その子が弱いからではありません。条件が重なる時期だからです。
まず生活を確かめる
理由を聞く前に、生活の基本を確かめます。
睡眠が3時間ずれたままだと、朝は起きられません。これは気持ちの問題ではないので、リズムを戻すことが先になります。
理由が言えないこともある
「どうして行きたくないの?」と聞いても、答えられないことがあります。
理由が一つではない、言葉にできない、言うと親が心配すると分かっている。いろいろな事情があります。
答えが返ってこなくても、責めません。「話したくなったら聞くよ」と伝えて待ちます。焦って問い詰めると、話す機会そのものが減ります。
休ませる判断
一日休ませるかどうかは、難しい判断です。
一つの目安として、休んだ日に何をするかを決めておく方法があります。家でゆっくり休む日にする、学校の課題は進める、など。休むことが「学校より楽しい日」になると、次の日も休みたくなります。
ただし、体調が明らかに悪い場合は、休ませて医療機関に相談します。
相談する目安
次のような状態が続く場合は、家庭だけで抱えないほうがよいことがあります。
担任の先生、スクールカウンセラー、地域の相談窓口、医療機関。相談先はいくつもあります。早めに相談するほど、選べる方法が多くなります。
「大げさかもしれない」と思っても、相談してかまいません。何もなければそれでよいのです。
親自身も抱えこまない
子どもが学校に行けない日が続くと、親も追い詰められます。仕事の調整、周囲の目、先の不安。
親が一人で抱えると、余裕がなくなります。配偶者、家族、学校、専門家。話せる相手を持つことが、結果として子どもを支えることになります。
親として考えたい問い
このページで伝えたいこと
長い休み明けの行きしぶりは、条件が重なる時期に起きることで、その子が弱いからではありません。体の不調は演技ではなく、実際に起きていることが多いものです。
理由を聞く前に、睡眠と食事とリズムを確かめます。理由が言えないこともあるので、答えが返ってこなくても責めません。
2週間以上続く場合は、家庭だけで抱えず相談します。担任、スクールカウンセラー、相談窓口、医療機関。早く相談するほど、選べる方法が多くなります。親自身も、話せる相手を持つことが大切です。