2学期の通知表を、どう受け止めるか
2学期の終わりに、通知表が渡されます。開く前に少し身構えてしまう。そんな保護者は少なくありません。
通知表は、子どもの価値を測るものではなく、学校からの情報の一つです。どう読むかで、その後の家庭での会話が変わります。
数字は、子どもの一部を切り取ったもの
通知表の評定は、その学期に学校で行われた評価をまとめたものです。テストの点数だけでなく、提出物や授業中の様子も含まれます。
大切なのは、それが子どものすべてではないということです。友達に親切にできること、あきらめずに続けられること、細かいことに気づけること。こうした力は、通知表の欄には入りきりません。
数字を見ながら、そこに表れていない部分も一緒に思い浮かべておくと、受け止め方が変わります。
前の学期と比べる
他の子と比べても、家庭でできることは見つかりません。比べる相手は、前の学期の同じ子どもです。
上がった項目には理由があります。何をしたから上がったのかを子どもと話すと、次に生かせる方法が見つかります。下がった項目についても、責める前に理由を聞きます。授業が難しくなった、部活で時間が減った、体調を崩していた。理由が分かれば、対応も変わります。
所見欄に、いちばん多くの情報がある
数字よりも、担任の先生が書いた所見欄に目を通してください。毎日子どもを見ている人が、限られた文字数で選んで書いた言葉です。
そこには、家では見えない姿が書かれていることがあります。家では気が散りやすいのに、学校では友達の相談にのっている。家では無口なのに、係の仕事をきちんとやり遂げている。
家庭で見ている姿と違う記述があったら、それは発見です。子どもの別の一面を知る手がかりになります。
渡すときの最初の一言を決めておく
通知表を受け取った子どもは、親の反応を見ています。最初の一言が、その後の会話の方向を決めます。
まず「見せてくれてありがとう」と受け取ります。それから、上がった項目や、所見欄のよい記述を先に読み上げます。
そのうえで気になる項目があれば、「ここはどう思う」と子どもに聞きます。親が評価を告げるのではなく、子ども自身に振り返ってもらうほうが、次につながります。
冬休みの計画に、一つだけ結びつける
通知表を見たあと、いくつも課題を並べたくなることがあります。しかし冬休みは2週間ほどしかありません。
改善する項目は、一つに絞ります。子ども自身が「ここを何とかしたい」と言った項目があれば、それを選びます。一つに絞ると、達成できる可能性が高くなり、達成できれば次の学期に自信を持って進めます。
親として考えたい問い
このページで伝えたいこと
通知表は、子どもを評価する道具ではなく、学校からの情報です。他の子ではなく前の学期と比べ、数字より所見欄を読み、最初の一言は受け取ったことへの感謝から始める。
そして、冬休みに取り組むことは一つに絞ります。多くを求めるより、一つをやり切るほうが、子どもの中に残ります。