中だるみの時期の、関わり方
行事が終わったあと、学習への意欲が落ちる時期があります。運動会や文化祭が終わった11月ごろ、よく見られます。
「中だるみ」と呼ばれますが、これは怠けているのとは少し違います。
なぜこの時期に落ちるのか
理由はいくつか重なっています。
目標がなくなった 行事という目に見える目標があった間は、そこに向かって動けていました。終わると、次の目標が見えなくなります。
疲れが出る 行事の準備期間は、通常の授業に加えて練習や作業があります。終わった直後は、その疲れが残っています。
季節の影響 日が短くなり、気温も下がります。体が季節に対応するのに体力を使う時期でもあります。
つまり、複数の要因が重なった結果であって、本人の意志だけの問題ではありません。
まず休ませる
行事の直後は、意欲が戻るのを待つ時間が要ります。
この時期に「気を抜くな」と言っても、動けません。数日から1週間、通常より負荷を下げる期間があってよいのです。
休ませることを、後退と考えないことです。回復してから動くほうが、結果として早く戻ります。
次の目標を、小さく置く
行事のような大きな目標は、頻繁には来ません。その間をつなぐのは、小さな目標です。
大きな目標より、今週終わることのほうが動き出しやすくなります。達成できると、次に進めます。
生活のリズムを保つ
意欲が落ちている時期でも、生活のリズムだけは保ちます。
起きる時間、食事の時間、寝る時間。ここが崩れると、意欲の問題が生活の問題に変わり、戻すのに時間がかかります。
勉強時間が減っても、リズムが保たれていれば、意欲が戻ったときにすぐ動けます。
「最近やる気ないね」を言わない
この言葉は、状態を指摘するだけで、次の行動につながりません。
さらに、言われた子どもは「自分はやる気がない人間だ」と受け取ります。一時的な状態が、自己評価として固定されてしまいます。
言うなら、具体的な行動にします。「今日の宿題、どこまでやった?」のほうが、次の一歩につながります。
3学期を意識させすぎない
「もうすぐ3学期だから」「学年末に響くよ」と先の話をすると、今できていないことへの不安が増えます。
不安は、短期的には動く力になることがありますが、続きません。今週やることに目を向けるほうが、この時期には合っています。
戻る時期には個人差がある
数日で戻る子もいれば、数週間かかる子もいます。
ただし、次のような状態が続く場合は、中だるみとは別の可能性もあります。
2週間以上続く場合は、担任の先生や専門家に相談します。
親として考えたい問い
このページで伝えたいこと
行事のあとに意欲が落ちるのは、目標の消失、疲れ、季節の影響が重なった結果です。本人の意志だけの問題ではありません。
まず休ませ、次の目標は今週終わる小さなものにします。勉強量が減っても、生活のリズムだけは保ちます。
「最近やる気ないね」は状態を固定させる言葉です。具体的な行動を聞くほうが、次につながります。2週間以上続く場合は、別の可能性も考えて相談します。