受験当日、親ができること
当日の朝、親にできることは多くありません。だからこそ、その少ないことを落ち着いてやり切ることに意味があります。
前日の夜に、当日の朝を軽くする
当日の朝を静かに過ごすためには、前日の準備が要ります。
持ち物は前日の夜までにそろえ、かばんに入れます。受験票、筆記用具、時計、上ばき、昼食、飲み物、ハンカチ。子どもと一緒に一つずつ確認し、確認が終わったらかばんを閉じます。
服も前日に出しておきます。当日の朝に探し物が始まると、それだけで気持ちが乱れます。
前日は早めに就寝します。眠れなくても、横になって目を閉じていれば体は休まります。「眠らなければ」と焦るほうが、かえって眠れなくなります。
朝食は、いつも食べているものにする
当日の朝、特別なものを用意する必要はありません。ふだん食べているものを、ふだんの量だけ食べます。
食べ慣れないものは、体に合わないことがあります。験を担いだ食事も、量が多かったり脂っこかったりすると、試験中に負担になります。
食欲がない場合は、無理に食べさせません。おにぎり半分でも、何も食べないよりは頭が働きます。
家を出る時間に、余裕を持つ
冬の朝は、電車が遅れることがあります。雪や事故で、いつもどおりに動かない日もあります。
会場には、開場時刻の前に着くくらいの余裕を持って出ます。早く着きすぎても、近くで待つことはできます。遅れそうになりながら向かうと、着いた時点で気持ちが乱れています。
道順は、可能なら事前に一度通っておきます。初めての道を当日に歩くと、それだけで緊張します。
送り出すときの言葉は、短くする
別れぎわに長く話す必要はありません。むしろ短いほうが、子どもは自分のペースに戻れます。
これで十分です。「がんばって」「実力を出しきって」と重ねると、期待の重さとして伝わることがあります。
待っている間、親も普通に過ごす
送り出したあと、試験が終わるまでの時間は長く感じます。何度も時計を見て、うまくいっているだろうかと考えます。
しかし、その時間に親ができることはありません。家事をする、仕事をする、散歩をする。何か手を動かしていたほうが、時間は過ぎます。
会場の外で待つ場合も、他の保護者の話に引きこまれないようにします。他の家庭の情報は、自分の子どもには関係がありません。
終わったあと、内容を聞かない
試験を終えて出てきた子どもに、最初にかける言葉は、できたかどうかの確認ではありません。
まずこれだけにします。子どもが自分から話し始めたら聞きます。話さなければ、聞かずにおきます。
できなかった問題の話をこの場でしても、点数は変わりません。それより、次の試験がある場合は、気持ちを切り替えることのほうが大切です。
複数の学校を受ける場合、1つ目の結果が出る前に次の試験が来ることもあります。終わった試験の話を長く続けないほうが、次に向かいやすくなります。
親として考えたい問い
このページで伝えたいこと
当日にできることは限られています。前日の準備で朝を軽くし、いつもどおりの朝食をとり、余裕を持って家を出る。送り出す言葉は短く、終わったあとは内容を聞かない。
親が落ち着いていることが、子どもにとっていちばんの支えになります。当日の朝、親が慌てていないという事実そのものが、子どもを安心させます。