願書と面接の準備を、家庭でどう支えるか
秋から冬にかけて、願書の準備が始まります。志望理由を書く欄、面接のある学校。ここで親がどこまで手伝うかは、迷うところです。
事務の手続きは親が担いますが、志望理由と面接は本人の領分です。線引きをはっきりさせておくと、後で困りません。
志望理由は、本人が書く
親が代わりに書いたり、内容まで考えたりすることは避けます。理由は2つあります。
1つは、面接でその内容について質問されるためです。自分で考えていなければ答えられません。
もう1つは、文章の質より本人の言葉のほうが伝わるためです。うまくまとまった文章より、具体的な体験が書かれているほうが印象に残ります。
書けないときは、質問で引き出す
「志望理由が書けない」と言われたとき、内容を教えるのではなく、質問します。
答えを箇条書きにしてもらい、それをつなげて文章にします。材料は本人の中にあります。引き出す手伝いなら、いくらでもしてよいのです。
親が手伝ってよいこと
事務と形式の部分は、親が担って問題ありません。
内容ではなく形を整える手伝いです。ここを親が引き受けると、本人は内容に集中できます。
下書きは必ずコピーを取る
願書は書き直しがきかないものが多くあります。
下書きを作り、それを見ながら清書します。清書する前に、下書きのコピーか写真を残します。面接の前に読み返せるためです。
自分が何を書いたか覚えていないまま面接に臨むと、答えがずれます。
面接の練習は、回数より質
面接の練習は、何度もやれば良いというものではありません。何度も繰り返すと、暗記した答えを話すようになり、かえって不自然になります。
練習で確かめるのは次の点です。
内容を丸暗記させないことです。同じ質問でも言い方が毎回少し違うほうが、自分の言葉として伝わります。
親が面接官役をやるときの注意
家庭で練習するとき、親が厳しくしすぎると逆効果になります。
ダメ出しばかりだと、本人は自信をなくして本番で固まります。改善点は1回につき2つまでにします。
保護者面接がある場合
保護者も面接を受ける学校があります。この場合、親自身の準備も必要です。
聞かれることが多いのは、家庭の教育方針、志望理由、子どもの様子です。子どもの答えと大きく食い違わないよう、事前に家庭で話しておきます。
ただし、答えをそろえる必要はありません。親と子で見方が違うのは自然なことです。
親として考えたい問い
このページで伝えたいこと
志望理由は本人が書きます。面接で質問されるため、自分で考えていなければ答えられないからです。書けないときは内容を教えるのではなく、質問で材料を引き出します。
親が担うのは、誤字の確認、期限の管理、形式の確認といった事務の部分です。ここを引き受けると、本人は内容に集中できます。
面接練習は回数より質です。丸暗記させず、改善点は1回に2つまで。ダメ出しが多いと、本番で固まります。