出願の時期に、親が担う役割
12月から1月にかけて、出願の手続きが始まります。この時期の仕事の多くは、子どもではなく親が担います。
勉強は子どもの領分ですが、手続きは大人の領分です。ここを親が確実に引き受けることで、子どもは勉強に集中できます。
期限を一覧にする
複数の学校を受ける場合、それぞれ出願の期間、必要な書類、受験料の払い方が違います。一つでも見落とすと、受験できなくなります。
まず、紙かカレンダーに一覧を作ります。
締切日は、消印有効か必着かで意味が変わります。ここは必ず募集要項の原文で確認します。
締切の3日前を、自分の締切にする
書類の不備は、思った以上によくあります。写真の規格が違う、押印がない、記入漏れがある。
締切当日に出そうとすると、不備が見つかったときに直す時間がありません。実際の締切の3日前を家庭の締切として、そこまでに投函か送信を終える形にします。
インターネット出願でも同じです。締切直前はアクセスが集中し、つながりにくくなることがあります。
学校に依頼する書類は、早めに頼む
調査書など、学校に作成を依頼する書類があります。これは先生の作業時間が必要です。
冬休みをはさむ時期は、学校が閉まっている日があります。休みに入る前に依頼を済ませておくと、余裕を持って受け取れます。依頼の方法と必要な日数は、担任の先生に早めに確認します。
受験校の決定は、子どもの意思を軸にする
事務は親が担いますが、どこを受けるかは別です。ここは子どもの意思を軸にします。
親が調べた情報を伝えることは大切です。通学時間、校風、進学実績、費用。判断の材料は多いほうがよいからです。
ただ、最後に決めるのは通う本人です。親が決めた学校に入ると、うまくいかなかったときに「親が決めたから」という気持ちが残ります。自分で決めた学校であれば、入ってからの向き合い方が変わります。
費用の話を、事前にしておく
受験料、入学金、授業料、通学費。学校によって金額は大きく違います。
家庭として出せる範囲があるなら、出願の前に子どもに伝えます。合格したあとに「そこは通わせられない」と言うのは、子どもにとってつらい話になります。
金額を隠さずに伝えることは、子どもを子ども扱いしないことでもあります。中学生や高校生なら、家庭の事情を理解する力があります。
願書の志望理由は、本人に書かせる
志望理由を書く欄がある場合、親が代わりに書くことは避けます。
面接がある学校では、書いた内容について質問されます。自分で書いていなければ答えられません。
文章の整え方を手伝うのはかまいません。ただし、内容は本人が考えたものにします。うまくなくても、自分の言葉のほうが面接では伝わります。
親として考えたい問い
このページで伝えたいこと
出願期の事務は、親が確実に引き受ける領分です。期限を一覧にし、締切の3日前を自分の締切とし、学校への依頼は早めに済ませる。
一方で、受験校の決定と志望理由は子どもの領分です。事務は親が、決定は子どもが。この線引きが、入学したあとの子どもの姿勢を変えます。