冬の朝がつらいのには理由がある
冬の朝に起きにくいのは、意志の弱さではありません。理由は大きく2つあります。
1つは、日の出が遅いことです。私たちの体は、朝の光を浴びることで体内時計をリセットしています。冬は起床時刻になってもまだ暗く、体は「まだ夜」と判断したままになりがちです。
もう1つは、体温です。人の体温は明け方に最も低くなり、そこから上がっていくときに目が覚めやすくなります。部屋が寒いと体温が上がりにくく、目覚めの合図が出にくくなります。
光を先に入れる
いちばん効果が分かりやすいのは、起きる時刻に光を入れることです。
カーテンを少し開けて寝ると、外が明るくなり始めた時点で光が入ります。冬は日の出が遅いため、それでも足りない場合は、起きたらすぐに部屋の照明をつけます。天井の明かりを全部つけて、しばらくその中にいます。
スマホの画面では、光の量が足りません。部屋全体を明るくすることが大切です。
部屋を先に温める
起きる30分前に暖房が入るようにタイマーを設定しておくと、布団から出るときの体への負担が小さくなります。
寒い部屋に出ると、体は熱を逃がさないよう身構えます。この状態では、なかなか活動する態勢に切り替わりません。室温が上がっていれば、起き上がってからの動き出しが早くなります。
タイマー機能がない場合は、起きてすぐに暖房をつけ、その間に顔を洗うなど、少し動く時間を作ります。
朝食が体温を上げる
体温は、食べることでも上がります。朝食を抜くと、午前中いっぱい体温が上がりきらないことがあります。
温かい飲み物と、何か口に入れるものを組み合わせると、体は動き出します。時間がない朝でも、汁物や温かい飲み物を1杯とるだけで違います。
前の日の夜が、朝を決める
朝を変えるには、夜を変える必要があります。
寝る前にスマホやタブレットの画面を見ていると、脳は「まだ昼」と判断しやすくなります。寝る1時間前には画面から離れ、部屋の明かりを少し落とします。
入浴は、就寝の1〜2時間前に済ませます。いったん上がった体温が下がるときに眠気が来るためです。
🧒 子どもの学びに、どう活かす?
冬休みは、生活リズムが崩れやすい時期です。とくに3学期の始業式の朝は、多くの家庭で起きるのが難しくなります。
休みの終わりに慌てて戻すより、休みの間も起きる時刻を大きく変えないほうが、体は楽です。子どもに「早く寝なさい」と言う前に、家全体の明かりを少し落とす、朝はカーテンを開ける。仕組みのほうを整えると、声かけの回数が減ります。
今日から試せる、3つのこと
- カーテンを少し開けて寝るか、起きたらすぐ部屋の照明を全部つける
- 起きる30分前に暖房が入るようタイマーを設定する
- 寝る1時間前に、スマホやタブレットの画面から離れる
冬の朝がつらいのは、体の仕組みによるものです。気合いで乗り切ろうとするより、光と温度と食事を整えるほうが、確実に変わります。
ご利用にあたって
本記事は一般的な情報の紹介であり、特定の効果を保証するものではありません。睡眠や体温の感じ方には個人差があります。強い眠気や不眠が続く場合は、自己判断せず医師など専門家にご相談ください。