手から口へ、という経路
冬に体調を崩しやすい理由の一つに、人が集まる室内で過ごす時間が増えることがあります。
手でふれたものについていたものが、手から目や鼻や口へ運ばれることがあります。この経路を減らすのが手洗いです。顔をさわる回数は、多くの人が思っているより多いといわれます。
洗う時間と場所
手洗いで見落とされやすいのは、時間と場所です。
水でさっと流すだけでは、汚れは落ちきりません。せっけんをつけて、30秒ほどかけて洗います。歌を1つ歌う長さ、と考えると分かりやすくなります。
洗い残しが多いのは、次の場所です。
- 指先と爪の間
- 指と指の間
- 親指のまわり
- 手首
手のひらは洗いやすいのですが、上の4か所は意識しないと飛ばしてしまいます。
洗ったあとに、しっかり乾かす
ぬれたままの手は、乾いた手よりものがつきやすくなります。洗ったあとは、清潔なタオルでしっかり水気をとります。
家族で同じタオルを長く使い続けるより、こまめに取り替えるほうが安心です。
続けるための仕組み
「気をつける」だけでは続きません。続く形にするには、行動とセットにします。
- 帰宅したら、荷物を置く前に洗面所へ行く
- 食事の前に、家族全員で洗う
- 調理を始める前に洗う
「帰ってきたら手を洗う」ではなく「玄関から洗面所へ直行する」というように、順番として決めると、考えなくても体が動きます。
洗面所にせっけんとタオルがそろっていること、子どもが自分で届く高さにあることも、続くかどうかを左右します。踏み台を置くだけで、子どもが自分でできるようになります。
乾燥する手のケア
冬は手が荒れやすく、洗うのが嫌になることがあります。荒れた皮膚は、汚れも落としにくくなります。
洗ったあとに保湿をすると、荒れを防ぎやすくなります。ハンドクリームを洗面所に置いておくと、洗う流れの中でできます。
痛みが出るほど荒れている場合は、我慢せず医師に相談します。
うがいという習慣
うがいは、のどを潤す意味でも冬に向いています。特に、暖房で空気が乾いている室内では、のどの乾燥が気になることがあります。
水でのうがいでも、口の中をすすぐ効果があります。習慣として続けやすい形を選びます。
🧒 子どもの学びに、どう活かす?
手洗いは、自分の体を自分で守る最初の習慣です。
言われたから洗うのではなく、なぜ洗うのかを知っていると、大人になっても続きます。「どこが洗い残しやすいと思う?」と聞いて、自分で考えてもらうと記憶に残ります。
家庭で仕組みを整えておけば、学校でも自分でできるようになります。
今日から試せる、3つのこと
- 帰宅したら、荷物を置く前に洗面所へ行く順番にする
- 指先、指の間、親指のまわり、手首を意識して30秒洗う
- 洗面所にハンドクリームを置き、洗ったあとに保湿する
続かないのは意志の問題ではなく、続けにくい形になっているからです。置き場所と順番を変えると、習慣は残ります。
ご利用にあたって
本記事は一般的な情報の紹介であり、特定の効果を保証するものではありません。手荒れや体調について心配なことがある場合は、自己判断せず医師など専門家にご相談ください。