はじめに:小4スタートは遅くない

小4は英語を「得意」に変えやすい時期

小学校4年生から英語を始める場合、保護者の方がよく気にされるのは「もう遅いのではないか」という点です。

しかし、小4は決して遅い時期ではありません。

むしろ、英語を本格的に学び始めるには非常に現実的なタイミングです。

文字の読み書きに対する理解力が上がり、学習習慣も少しずつ身につき始めます。音を聞いて真似する力もまだ柔軟に残っています。

士心塾が小学生から英検合格を目指す塾として、小学生で英検3級、中学生で英検2級を見据えた学習設計を示しています。さらに、2020年10月から2025年10月までの数年で英検合格者170名以上という実績も紹介されています。

大切なのは、最初から級だけを追わないこと

小4から英検を目指す場合、いきなり「何級まで取れるか」だけを考えると、学習が苦しくなります。

英検合格は大切な目標ですが、それ自体が最終目的ではありません。

英検合格はゴールではなく、「英語がわかる・できる」という実感を持ち、その先へ進むための通過点だ。

小4から英語を始めるなら、まずは英語を嫌いにしないこと。

そのうえで、音・単語・文法・読解・英作文を段階的に積み上げることが重要です。

小4からの現実的なロードマップ

小4:英語の音と5級レベルの基礎を作る

小4で最初に大切なのは、英語の音に慣れることです。

単語を覚える前に、英語を聞くこと、声に出すことへの抵抗を減らしていきます。

士心塾では、小学生でもシャドーイングトレーニングを取り入れています。シャドーイングを「リスニング・スピーキング」につなげる学習として位置づけ、さらにシャドーイング連動筆記問題によってリーディング・ライティングにも接続していることが示されています。

小4の段階では、英検5級を一つの目安にできます。

5級は中学初級レベルの英語であり、英語の基本的な語順や短い会話に慣れる入口になります。

小5:4級から3級への橋渡し

小5では、5級の基礎を固めたうえで、英検4級、場合によっては3級への準備に入ります。

4級になると、過去形、未来表現、助動詞など、中学英語の基礎が広がります。

ここで重要なのは、単語を日本語訳だけで覚えないことです。

音で聞く。

声に出す。

短い英文の中で使う。

問題で確認する。

この流れを繰り返すことで、英語が知識だけでなく、使える感覚に近づいていきます。

小6:3級合格を現実的な目標にする

小6では、英検3級を現実的な目標として考えられます。

ただし、3級は5級・4級とは違います。

一次試験では英作文が入り、二次試験では面接もあります。

つまり、選択問題だけでなく、自分の考えを英語で表す力が必要になります。

この段階では、文法・単語・リスニングに加えて、短い英作文や音読練習を入れることが重要です。

英検準2級以上を目指す場合の壁

3級までは勢いで進めても、準2級から変わる

英検準2級の壁はリスニングで決まる。3級までは勢いで合格できても、準2級からは「本物の聴く力」が合否を分ける、という考え方です。

この点は非常に重要です。

小学生のうちに3級まで合格したとしても、その先の準2級で急に苦しくなる子はいます。

理由は、準2級から英文の長さ、語彙、内容の抽象度が上がるからです。

リスニングも、短い反応だけではなく、まとまった内容を聞き取る力が求められます。

シャドーイングが準2級以降の土台になる

準2級以上を目指すなら、早い段階からシャドーイングを取り入れる意味があります。

英語の音を聞いて、少し遅れて真似する。

この練習は、リスニング力だけでなく、英語の語順で理解する力にもつながります。

士心塾が小学生からシャドーイングを重視している理由は、まさにここにあります。

今すぐの点数だけでなく、数年後に準2級・2級へ進むための土台を作るためです。

停滞期をどう乗り越えるか

小学生で3級・準2級は簡単ではない

これは自然なことです。

単語が増え、文法が複雑になり、リスニングも長くなる。

小学生にとって、負荷が大きくなる時期があります。

このときに「もっと勉強しなさい」と押し続けるだけでは、英語嫌いになる危険があります。

プログラミングは英語への入口であり、心の余白でもある

英語の停滞期を支えるためにプログラミングを適宜導入していることが説明されています。ゲーム制作そのものが目的ではなく、子どもの心のゆとりを作り、英語学習を継続しやすくするための位置づけです。

ここで大切なのは、プログラミングを「推している科目」と誤解しないことです。

プログラミングは、英語への入口の一つです。

子どもによって入口は違います。

絵が好きな子、算数が得意な子、物語が好きな子、ゲーム制作に夢中になる子。

その子の得意を入り口にして、英語へつなげることが大切です。

これは、寺子屋 by CCN の思想にもつながります。

各分野の専門家が自分の得意を入口にして子どもたちと関わり、その先に英語や学びを接続していく。

すべての子どもが同じ入口から学ぶ必要はありません。

まとめ:小4スタートなら、3級は十分に現実的。その先は土台次第

英検ロードマップの目安

小4から始める場合、現実的な目安は次のように考えられます。

学年 目安 大切な学習

小4 5級基礎〜5級 音・単語・短い英文

小5 4級〜3級準備 文法・リスニング・読解

小6 3級 英作文・面接・総合力

中学生 準2級〜2級 高校レベル語彙・高度なリスニング

もちろん、これは全員に当てはまる固定ルートではありません。

子どもの性格、学習時間、家庭環境、英語への興味によって変わります。

個性を活かしながら英語につなげる

CCN CO., LTD.のミッションは、

「すべての人が『自分の個性』を、活かせる社会をつくる。」

というものです。

英語教育でも、この考え方は同じです。

英検の級は、子どもを比べるためのものではありません。

その子が自分の成長を実感し、英語を通じて世界を広げるための目印です。

小4から始めても遅くありません。

大切なのは、音の土台を作り、停滞期を支え、その子の個性を英語につなげることです。

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