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養 生 訓 ・ 五

冬は、天地の気が閉じる季節。益軒は、冬を「がんばる季節」ではなく「蓄える季節」と考えました。

いまのことば

冬は早く休み、体を冷やさず、汗をかきすぎない。
春に伸びるための「蓄えの季節」——それが養生訓ようじょうくんの冬。

冬のリズム

養生訓ようじょうくんの考え方では、季節ごとに体の過ごし方が変わります。冬は「閉蔵(へいぞう)」——閉じて蓄える季節。夜は早めに休み、朝は日の出とともにゆっくり起き、体の熱と力を春のために蓄える、とされます。

気をつけることは三つ。体を冷やさない(とくに足もとと背中)。湯冷めに注意——温まったあとに急に冷えると、体がこたえます。そして意外にも厚着しすぎない・汗をかきすぎない。汗は体の熱を奪うので、冬の大汗はかえって冷えのもと、というのが益軒の観察です。

受験生の冬にも通じます。追い込みの季節こそ、睡眠を削らず、足もとを温かく。冬にためた力が、春に出るのです。

考えてみよう

答えはひとつではありません。おうちの人と話しながら考えるのも、よい学び方です。

豆知識——「早寝遅起き」は冬だけの特別ルールで、養生訓ようじょうくんの元になった中国の古典医学の季節論から来ています。日照時間に合わせて睡眠を変える——体内時計の科学と響き合う、千年の知恵です。
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