六
遊 び の 体 育 ・ 六
両手をこすり合わせて、ぱっと放す。くるくる回る羽が、ふわりと空へ——竹とんぼは、ヘリコプターと同じ原理で飛んでいます。
いまのことば
竹とんぼの羽はななめにひねってあり、回転すると空気を下へ押して浮かぶ。
ヘリコプターのローターと同じ「揚力」の仕組み。
飛ぶ理屈
竹とんぼの羽をよく見ると、ななめにひねってあります。回転すると、ひねった羽が空気を下へ押し出し、その反作用で本体が上へ——これが揚力です。ヘリコプターのローターも、扇風機の羽も、同じ理屈で空気を動かしています。
よく飛ばすコツは、回転の速さ。手のひらを大きくこすり合わせて、最後に強くはじく。左右の手の速さの差が回転になるので、利き手だけ速く動かすイメージです。
羽のひねりを強くしたら? 軽くしたら? 竹とんぼは、削って試せる航空力学の実験機です。工作と体育と理科が、一本の竹に同居しています。
考えてみよう
- 問一竹とんぼ(または紙コプター)を作って、羽のひねりを変えて飛びを比べてみましょう。
- 問二ヘリコプターと竹とんぼの共通点と違いを挙げてみましょう。
- 問三「よく飛ぶ形」を探す実験を、どう設計しますか(1回ずつ何を変える?)。
答えはひとつではありません。体を動かしてから考えると、また違って見えてきます。
豆知識——紙とストローで作る「紙コプター」なら、はさみとテープだけで竹とんぼの原理を試せます。羽の枚数・長さ・ひねりを変える比較実験は、自由研究の定番テーマでもあります。