五
遊 び の 体 育 ・ 五
土俵がなくても、押しくらまんじゅうも、腕ずもうも、みんな相撲の親戚。そして力士が毎日踏む「四股」は、下半身トレーニングの傑作です。
いまのことば
四股は、股関節の柔軟性と片足のバランス、体幹を同時に鍛える。
江戸の勧進相撲から続く「日本の体づくり」の型。
四股のたねあかし
足を大きく開いて腰を落とし、片足を高く上げて、下ろす——四股(しこ)のこの動きは、股関節まわりの筋肉と柔軟性、片足で立つバランス、ぶれない体幹を一度に鍛えます。プロスポーツ選手のトレーニングに取り入れられることもあるほどです。
相撲は江戸で勧進相撲として大人気になり、庶民の子どもは道端で相撲を取って育ちました。押す・組む・いなす——道具のいらない力くらべは、体の使い方の教科書です。
まずは四股10回から。ゆっくり、ぐらつかずにできますか。見た目より、ずっと効きます。
考えてみよう
- 問一四股を10回。どこの筋肉に効いたか、体に聞いてみましょう。
- 問二押しくらまんじゅうで強い人は、何が上手なのでしょう(力?重心?)。
- 問三相撲の決まり手を3つ調べて、体の使い方を説明してみましょう。
答えはひとつではありません。体を動かしてから考えると、また違って見えてきます。
豆知識——土俵の直径は4.55メートル(15尺)。江戸の勧進相撲は寺社の資金集めとして開かれ、それが今の大相撲につながりました。「はっけよい」は「発気揚々」から来たという説があります。