四
遊びの体育・四
縄一本あれば、どこでも始められて、心臓も骨も脳も鍛えられる。なわとびは、運動科学の目で見ると驚くほど「全部入り」の遊びです。
いまのことば
なわとびとは?
なわとびは、有酸素運動・骨への刺激・リズム感を一度に鍛える。
縄一本の遊びは、世界のトレーニング現場の定番でもある。
縄一本の科学
跳び続ければ心拍が上がる有酸素運動。着地のたびに骨に刺激が入り、成長期の骨づくりに役立つとされます。そして縄のリズムに体を合わせる——目と手と足の協調。ボクサーが今もなわとびを練習に使うのは、この全部が一度に鍛えられるからです。
二重跳びの鍵は、高く跳ぶことより手首の回転を速くすること。大きく回すほど縄は遅くなります。うまい人の手元を観察してみてください——ひじから先だけが、小さく速く回っています。
八の字跳び(大縄)は、入るタイミングの読み合い。個人技と団体戦の両方を持つ、縄一本の総合競技です。
考えてみよう
- 問一二重跳びの得意な人の「手首」を観察して、自分と比べてみましょう。
- 問二1分間跳びつづけたあとの心拍数を測ってみましょう(15秒数えて4倍)。
- 問三大縄で「入るのが怖い」人に、どんなコツを伝えられますか。
答えはひとつではありません。体を動かしてから考えると、また違って見えてきます。
豆知識——なわとびの歴史は古く、江戸の子どもたちも縄で遊んだ記録があります。世界には二本の縄を交差で回す「ダブルダッチ」もあり、競技として世界大会が開かれています。
この記事について
この記事は、江戸時代の道具・技術・遊び・くらしを紹介したものです。
もとになる一冊の古典があるわけではありません。
からだの動きの分け方(バランスをとる・移動する・用具を操作する・力試し)は、
文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 体育編」によります。
本文は株式会社士心が作成したものです。年号や数値は、読みやすさのために概数で書いている箇所があります。