二
遊 び の 体 育 ・ 二
ひもの巻き方で回りが変わるこま。左右の手をべつべつに動かすお手玉。バランスの塊の竹馬——江戸の道具遊びは、体の教科書でした。
いまのことば
こまは回転の物理、お手玉は両手の協調、竹馬はバランス感覚。
昔の遊び道具は、それぞれ体のちがう力を鍛えている。
遊びの中の理科と体育
こまは、回転しているあいだ倒れません(ジャイロ効果)。ひもをきつく均等に巻くほど、回す力がよく伝わる。指先の器用さと、投げる全身の連動が試されます。
お手玉は、右手と左手が別々の仕事を同時にします。慣れないうちは脳が混乱しますが、練習すると突然できるようになる——脳の回路がつながる瞬間を体感できる遊びです。
竹馬は、乗れるまでが勝負。重心を前に、視線は遠くに。自転車と同じで、一度乗れたら一生忘れません。転びながら覚える遊びが減ったいま、竹馬の「転ぶ練習」は貴重です。
考えてみよう
- 問一お手玉2個から挑戦。何日目で「突然できる瞬間」が来るか記録してみましょう。
- 問二「転びながら覚える」遊びには、ほかに何がありますか。
- 問三おじいちゃんおばあちゃんに、得意だった遊びの技を見せてもらいましょう。
答えはひとつではありません。おうちの人と話しながら考えるのも、よい学び方です。
豆知識——お手玉の中身は小豆や米が定番。音と重さがちょうどよいからです。地域によって数え歌が違い、同じ遊びでも「ご当地ルール」が残っています。おうちの人の地元版を聞いてみてください。