無料会員登録

学問のすゝめ・七編 国民の職分を論ず

国民たる者は一人の身にして二ヵ条の勤めあり。—— 福澤諭吉ふくざわゆきち『学問のすゝめ』七編より

お子さんと保護者の方へ。いっしょに読んで、確かめましょう。

いまのことば

学問のすゝめ 七編の内容は?

国民には、ふたつの顔がある。
ルールに従う「客」の顔と、ルールを作る「主人」の顔と。

きょうの暮らしでいうと

あなたは学校で、決まりに従う生徒です。同時に、学級会で決まりを作る側でもあります。福澤はこれを「客」と「主人」のふたつの勤めと呼びました。

多くの人は「客」の顔しか意識しません。決まりは上から降ってくるもの、文句を言うもの。でも本当は自分が「主人」でもある——ここに気づくと、世の中への向き合い方が変わります。

お祭りの実行委員、生徒会、地域の掃除。面倒に見えるものの正体は、「主人」の側の仕事です。客だけの人生は楽ですが、主人を誰かに任せきった分だけ、自分の暮らしも人任せになります。

考えてみよう

  • 問一いま、あなたが「主人」の側に立っている場面はどこですか。
  • 問二「客」でいるだけの人が増えると、その集まりはどうなるでしょう。
  • 問三面倒だけれど「主人の仕事」だと思って引き受けてみたいことはありますか。

答えはひとつではありません。おうちの人と話しながら考えるのも、よい学び方です。

豆知識——「一人にて二人前の役目」——この考え方は、いまの言葉でいう「市民」の感覚そのものです。選挙権のなかった明治初期に、福澤はすでに国民を統治の当事者として描いていました。
原文について
この記事が扱っている『学問のすゝめ』は、福沢諭吉が1872年(明治5年)から刊行した書。初編から十七編まであります。
全文は青空文庫『学問のすすめ』で読めます(底本が明記されています)。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。 表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。原文にあたるときは、上の所蔵先でお確かめください。

メールだけで無料登録

  • 答えのページ・読みの一覧が開ける
  • 音声・ゲームで練習できる
  • メールアドレスだけ・パスワードなし
無料で登録する →

LINE で新しい学びを受け取る

スマートフォンの LINE で読み取ると、友だちに追加できます。

LINE で友だち追加
LINE 友だち追加の QR コード(CCN)