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学問のすゝめ・三編 一身独立して一国独立す

独立の気力なき者は国を思うこと深切ならず。—— 福澤諭吉ふくざわゆきち『学問のすゝめ』三編より

お子さんと保護者の方へ。いっしょに読んで、確かめましょう。

いまのことば

学問のすゝめ 三編の内容は?

一人ひとりが自分の足で立ってこそ、国も独立できる。
人に頼りきる者は、ものごとを本気で考えられない。

きょうの暮らしでいうと

この編の柱は「一身独立して一国独立するとはこのことなり」という一文です。国の独立という大きな話が、突然、あなた自身の話につながります。

独立とは、ひとり暮らしのことではありません。自分の頭で判断し、自分の行いに自分で責任を持つこと。宿題をやるかどうかを人のせいにしない。自分の意見を「みんなが言ってるから」で決めない。それが独立の始まりです。

頼ってばかりの人は、ものごとを他人事としてしか考えられなくなる——だから独立の気力が大事なのだと福澤は言います。学級も、部活も、会社も、国も、それを作る一人ひとりの独立でできています。

考えてみよう

  • 問一「自分で決めた」と胸を張って言える最近の決断はありますか。
  • 問二人に頼ることと、頼りきることの境目はどこでしょう。
  • 問三あなたの独立が、まわり(家族・クラス)の力になった例はありますか。

答えはひとつではありません。おうちの人と話しながら考えるのも、よい学び方です。

豆知識——福澤は慶應義塾の創設者でもあります。「独立自尊」という言葉は、いまも慶應義塾の基本精神とされています。この三編の考え方が、その源流です。
原文について
この記事が扱っている『学問のすゝめ』は、福沢諭吉が1872年(明治5年)から刊行した書。初編から十七編まであります。
全文は青空文庫『学問のすすめ』で読めます(底本が明記されています)。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。 表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。原文にあたるときは、上の所蔵先でお確かめください。

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