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故事成語・五 温故知新

故きを温ねて新しきを知れば、
以て師と為るべし『論語ろんご』為政より

お子さんと保護者の方へ。故事成語・五 温故知新を、いっしょに確かめましょう。

いまのことば

温故知新の意味と由来は?

古いことをよく学び、そこから新しい発見をする。
それができる人こそ、人の師となれる。

ことばの景色

「温ねて」は「たずねて」。冷えたものを温め直すように、昔のことをもう一度自分の火にかけてみる、という字です。ただ暗記するのではなく、いまの問いをぶつけてみる。すると古いものが、新しい答えを返してくる。

この「こころの間」から「体育の間」まで、寺子屋の新しい間でやってきたことは、まさに温故知新おんこちしんでした。実語教じつごきょうに、塵劫記じんこうきに、百人一首に、いまの暮らしの問いをぶつける。すると千年前の教科書が、SNSの言葉づかいや、勉強のコツや、贈りものの心を語り出す——あなたはもう、温故知新おんこちしんを体験しています。

孔子こうしは「それができれば師になれる」と言いました。古いものと新しいものの両方に足をかけた人だけが、次の人に道を示せるからです。

考えてみよう

  • 問一この寺子屋で読んだ中で、いちばん「新しい」と感じた古い言葉はどれですか。
  • 問二「古いから正しい」「新しいから正しい」——どちらの決めつけも危ういのはなぜでしょう。
  • 問三あなたが「温め直してみたい古いもの」は何ですか(家の習慣、地域の行事、古い歌……)。

答えはひとつではありません。声に出して読んでから考えると、また違って見えてきます。

豆知識——『論語ろんご』は孔子こうしと弟子たちの言行録。実語教じつごきょうも童子教どうじきょうも学問のすゝめも、みなこの本の影響を受けています。寺子屋の学びの水源のひとつです。
原文について
この記事が扱っている『故事成語』は、中国の古典に由来する言い回し。この回のもとの話は『論語』に記されています。
もとの話を載せる『論語』の版本は、国立公文書館 デジタルアーカイブ『論語集解』で画像を見られます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。 表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。原文にあたるときは、上の所蔵先でお確かめください。

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