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二十四

実 語 教 ・ 第 二十四 句

ひとと して こう なき ものは人として孝無き者は
ちくしょうに ことならず畜生に異ならず

原文 人而無孝者 不異於畜生

いまのことば

人でありながら、育ててくれた人への心を持たない者は、
けものと変わらない。

きょうの暮らしでいうと

前の句と対になっています。智のない者は木石、孝のない者は畜生(けもの)。並べることで、人を人にしているものは何か、をあぶり出しています。

実語教の答えはふたつ。学ぶ心と、恩を感じる心。このふたつがそろって、はじめて人は人になる——それが実語教全体を貫く人間観です。

動物も親が子を育てます。でも、育ててもらったことを覚えていて、大人になってから返そうとするのは、人だけです。「ありがとう」を何年もあとに言える生きものは、人のほかにいません。

考えてみよう

答えはひとつではありません。おうちの人と話しながら考えるのも、よい学び方です。

豆知識——「恩送り」という言葉があります。受けた恩をその人に返すのではなく、別のだれかに送っていく考え方です。親から受けたものを、いつか自分の子や後輩に送る——恩はそうやって世代をこえてめぐっていきます。
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