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十五

実 語 教 ・ 第 十五 句

ならい よむと いえども ふくせざれば習い読むと雖も復せざれば
ただ となりの たからを かぞうるが ごとし只隣の財を計うるが如し

原文 雖習読不復 只如計隣財

いまのことば

習って読んでも、くりかえさなければ、
隣の家の財産を数えているのと同じこと。

きょうの暮らしでいうと

「隣の財を数える」——なんとも絶妙なたとえです。隣の家にお金がいくらあっても、自分のものにはなりません。一度読んだだけの知識も同じで、まだ「自分のもの」ではないのです。

「復(ふく)す」は、くりかえすこと。今の言葉でいう復習の「復」です。読んだ、聞いた、わかった気がした——そこで止めると、知識は隣の家に置いたまま。くりかえして、はじめて自分の家に運び込めます。

テストの前に「わかっていたのに解けなかった」経験はありませんか。それは、隣の財を数えていただけなのかもしれません。

考えてみよう

答えはひとつではありません。おうちの人と話しながら考えるのも、よい学び方です。

豆知識——「復習」という言葉の「復」は、この句の「復す」と同じ字です。千年前の教科書に、すでに復習の大切さが書かれていました。
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