CCN 寺子屋
こころの間へ戻る

実 語 教 ・ 第 三 句

とみは これ いっしょうの たから富は是れ一生の財
み めっすれば すなわち ともに めっす身滅すれば即ち共に滅す

原文 富是一生財 身滅即共滅

いまのことば

お金や持ちものは、一生かぎりの財産。
命が終われば、いっしょに消えてしまう。

きょうの暮らしでいうと

お年玉、ゲームのアイテム、限定のグッズ。手に入れるとうれしくて、ずっと大事なものに思えます。

でも実語教は、はっきり言います。お金や持ちものは「一生かぎり」の財産。使えば減り、こわれ、いつかは手放すときが来ます。

これは、お金を悪いものだと言っているのではありません。お金には「ここまで」という限りがある——そのことを知ったうえで、次の句では「限りのない財産」の話が始まります。ふたつでひと組の句です。

考えてみよう

答えはひとつではありません。おうちの人と話しながら考えるのも、よい学び方です。

豆知識——この句には、写本によって字句の少し違う形も伝わっています。千年のあいだ、手で書き写されて広まった本だからです。こころの間では、江戸の寺子屋で広く読まれた形を採っています。
前の句:人肥えたるが故に貴からず次の句:智は是れ万代の財