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実語教・第三句

とみは これ いっしょうの たから富は是れ一生の財
み めっすれば すなわち ともに めっす身滅すれば即ち共に滅す

原文 富是一生財 身滅即共滅

お子さんと保護者の方へ。実語教・第三句を、いっしょに確かめましょう。

いまのことば

富は是れ一生の財の意味は?

お金や持ちものは、一生かぎりの財産。
命が終われば、いっしょに消えてしまう。

きょうの暮らしでいうと

お年玉、ゲームのアイテム、限定のグッズ。手に入れるとうれしくて、ずっと大事なものに思えます。

でも実語教じつごきょうは、はっきり言います。お金や持ちものは「一生かぎり」の財産。使えば減り、こわれ、いつかは手放すときが来ます。

これは、お金を悪いものだと言っているのではありません。お金には「ここまで」という限りがある——そのことを知ったうえで、次の句では「限りのない財産」の話が始まります。ふたつでひと組の句です。

考えてみよう

  • 問一前は大切にしていたのに、いまは使っていないものはありますか。
  • 問二「使うと減るもの」と「使っても減らないもの」を、ひとつずつ挙げてみましょう。
  • 問三お金で買えない財産があるとしたら、それは何だと思いますか。

答えはひとつではありません。おうちの人と話しながら考えるのも、よい学び方です。

豆知識——この句には、写本によって字句の少し違う形も伝わっています。千年のあいだ、手で書き写されて広まった本だからです。こころの間では、江戸の寺子屋で広く読まれた形を採っています。
原文について
この記事が扱っている『実語教』は、平安末から鎌倉期に成立したとされる教訓書。江戸の寺子屋でもっとも広く使われた教科書のひとつです。
原本(江戸期などの版本)は、国立公文書館 デジタルアーカイブ『実語教』で画像を見られます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。 表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。原文にあたるときは、上の所蔵先でお確かめください。

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