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第七章

童子教・第七章 前車の覆るは後車の誡め

ぜんしゃの くつがえるを みては こうしゃの いましめと す前車の覆るを見ては、後車の誡とす

原文 前車之見覆 後車之為誡

この章の本文(第34対句〜第39対句)

いまのことば

童子教 第七章の教えは?

前を走る車がひっくり返ったら、後ろの車はそこで学ぶ。
人の失敗は、自分への警告として活かす。

きょうの暮らしでいうと

人の心は顔と同じで、ひとつとして同じものはない。水が器の形に従うように、環境によっても変わる——この章は、人というものの見方から始まります。

そのうえで、学び方をひとつ。失敗は、自分でやらなくても学べる。前の車の転び方を見て、後ろの車はハンドルを切る。歴史を学ぶ意味、先輩の話を聞く意味は、まさにここにあります。

章の結びは「人は死して名を留め、虎は死して皮を留む」。虎が美しい皮を残すように、人は名を——つまり、どう生きたかを残す。何を残したいかを問う、大きな句です。

考えてみよう

答えはひとつではありません。おうちの人と話しながら考えるのも、よい学び方です。

豆知識——「虎は死して皮を留め、人は死して名を残す」は、いまもスポーツ選手の引退などで使われる言葉です。出典はこの童子教どうじきょうと、その源流の中国の故事。千年使われ続けている現役の名言です。
原文について
この記事が扱っている『童子教』は、実語教と対で使われた教訓書。江戸の寺子屋の定番でした。
原本(江戸期などの版本)は、国立公文書館 デジタルアーカイブ『童子教』で画像を見られます。
このページの現代語訳・解説・設問は、株式会社士心が作成したものです。特定の校訂本にもとづくものではありません。 表記や区切り方は、読みやすさのために整えています。原文にあたるときは、上の所蔵先でお確かめください。
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