九
東 海 道 ・ 終 点
日本橋を発っておよそ二週間。鴨川にかかる三条大橋を渡れば、そこが東海道の終点——都の入口です。
いまのことば
三条大橋は東海道の終点。
およそ490キロを歩き通した旅人は、ここで都に迎えられた。
ゴールに立つ
京都・鴨川にかかる三条大橋。日本橋から数えて五十三の宿場、およそ490キロの終点です。橋の西詰には、いまも「東海道」の起終点を示す碑が立っています。
二週間歩き続けた旅人にとって、橋の向こうに見える都の町並みは、どれほどのものだったでしょう。弥次さん喜多さんの『東海道中膝栗毛』も、この橋で旅の一区切りを迎えます。
そして多くの旅人は、ここから伊勢へ、大坂へと歩き続けました。ゴールは、次の旅の起点でもある。地理の間の東海道めぐりはここでひと区切りですが、あなたの地図帳の旅は、ここから始められます。
考えてみよう
- 問一490キロを2週間——1日平均何キロでしょう。自分の足で計算してみましょう。
- 問二長い目標を歩き切るコツを、東海道の仕組み(宿場=小さな区切り)から考えてみましょう。
- 問三あなたの「三条大橋」(いま目指しているゴール)は何ですか。その先の旅も想像してみましょう。
答えはひとつではありません。地図を広げながら考えると、また違って見えてきます。
豆知識——三条大橋の擬宝珠(ぎぼし)には、幕末の刀傷と伝えられる痕が残っています。橋は何度も架け替えられましたが、場所は変わっていません。駅伝の「東海道駅伝」も、ここと日本橋を結んで始まりました。