江戸の生きもの学・八
長屋の路地にも鉢植えが並び、季節ごとに植木市が立つ。幕末に訪れた外国人が驚いたのは、庶民までが花を育てる町の姿でした。
お子さんと保護者の方へ。江戸の生きもの学・八を、いっしょに確かめましょう。
いまのことば
園芸都市・江戸とは?
江戸は、大名庭園から長屋の鉢植えまで、あらゆる階層が植物を育てた園芸都市。
幕末に来日した外国人たちが、その様子を記録に残している。
幕末に来日した外国人たちが、その様子を記録に残している。
路地の植物園
大名屋敷には広大な庭園、寺社の境内には梅や菊の名所、そして長屋の路地には所せましと鉢植え——江戸では、身分を問わず植物を育てる文化が根づいていました。染井村のような植木職人の村が町を支え、朝顔市・ほおずき市などの植木市は今も続いています。
幕末に来日した外国の植物学者や外交官は、庶民の家先の鉢植えや、園芸店のにぎわいを驚きとともに書き残しました。花を育てることが一部の金持ちの趣味ではなく、町全体の日常だったからです。
ベランダのプランター、学校のアサガオ、駅前の花壇。あの風景の根っこは、江戸の路地にあります。
考えてみよう
- 問一家や学校のまわりで「誰かが育てている植物」を数えてみましょう。何鉢ありますか。
- 問二植物を育てる楽しさは、どこにあると思いますか(変化?世話?収穫?)。
- 問三朝顔市やほおずき市など、近くで続いている植木市を調べてみましょう。
答えはひとつではありません。おうちの人と話しながら考えるのも、よい学び方です。
豆知識——徳川の将軍にも園芸好きが多く、花好きの将軍の時代には園芸ブームが加速したといわれます。上が好めば下も倣う——ブームの構造は、いまも変わりません。
この記事について
この記事は、江戸時代の道具・技術・遊び・くらしを紹介したものです。もとになる一冊の古典があるわけではありません。
江戸時代の園芸が世界に類を見ないほど発達したこと、幕末に来日した英国人フォーチュンがそれを書き残したこと、染井村の植木屋が支えたことは、国立国会図書館 電子展示会「江戸時代の園芸」、同「第二章 独自の園芸の展開」、東京成徳短期大学紀要 第45号(フォーチュン『江戸と北京』の訳文)によります。
本文は株式会社士心が作成したものです。年号や数値は、読みやすさのために概数で書いている箇所があります。
この記事は、江戸時代の道具・技術・遊び・くらしを紹介したものです。もとになる一冊の古典があるわけではありません。
江戸時代の園芸が世界に類を見ないほど発達したこと、幕末に来日した英国人フォーチュンがそれを書き残したこと、染井村の植木屋が支えたことは、国立国会図書館 電子展示会「江戸時代の園芸」、同「第二章 独自の園芸の展開」、東京成徳短期大学紀要 第45号(フォーチュン『江戸と北京』の訳文)によります。
本文は株式会社士心が作成したものです。年号や数値は、読みやすさのために概数で書いている箇所があります。
